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原口“新BIG3”に宣戦布告 先発奪取でアジア杯V導く

[ 2018年12月25日 05:30 ]

愛犬を連れ帰国した原口(撮影・古田土恵介)
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 来年1月のアジア杯(UAE)に出場する日本代表MF原口元気(27=ハノーバー)が24日、羽田着の航空機で帰国し、新BIG3に“宣戦布告”した。W杯ロシア大会16強進出の立役者は、ポジション争いを勝ち抜くとともに、11年以来2大会ぶりとなるアジア制覇へチームを導く決意を示した。新BIG3の一角を担うMF堂安律(20=フローニンゲン)ら、その他の欧州組も続々帰国。森保ジャパンは26日から国内合宿を開始する。

 指をくわえて見ているつもりなどない。原口は言った。「ポジション争いで負けるつもりはない。自分も負けないようにやることで、若い選手に何かを伝えられる」。森保ジャパンでは新BIG3(南野、堂安、中島)が台頭する中、導火線には火が付いていた。先発奪取は大前提。むしろ、激しい競争こそが、日本代表の力になると信じている。

 勝算もある。森保ジャパンでは招集された4試合中2試合で途中出場した。11月20日のキルギス戦では右足のFKから初得点もマークした。相手GKの緩慢なプレーもあり、喜びも、派手なガッツポーズも抑えめ。それでも重要な局面で起用されれば原口なら何かを起こす、得点に絡む質の高さは見せた。

 この日、ドイツからは“愛犬エナ”も伴って帰国した。原口と言えば幼少期から愛犬相手にドリブルに磨きをかけたことが有名。14年、単身で欧州に乗り込んだ原口を支えたのも、ドイツで一緒に暮らし始めた愛犬エナの存在が大きかった。名前は「エネルギー」に由来。今もオフにはエナ相手にドリブルして遊ぶという。アジア杯に懸ける意気込みが垣間見えた。

 W杯ロシア大会で16強入りに貢献したのは記憶に新しい。3試合で先発し、決勝トーナメント1回戦では強豪ベルギー相手に右足で先制点を決めた。大会直後、ロシアの地で「ここからは自分が代表を引っ張る気持ちでやる。一人のリーダーとしてやっていきたい」と誓った。原口が、新BIG3の躍進も巻き込みながら、森保ジャパンをアジアの頂点へとけん引する。

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