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【城彰二 視点】レアル、2メートルのスペースあれば何でもできる

[ 2018年12月24日 08:47 ]

FIFAクラブW杯決勝   Rマドリード(スペイン)4-11アルアイン(UAE) ( 2018年12月22日    ザイード・スポーツシティ・スタジアム(アブダビ) )

<鹿島・レアル・マドリード>後半、レアル・マドリードのベイル(左)はハットトリックを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 Rマドリードは一人一人の技術が高く、力の差を見せつけた。相手がボールを取りに来たらパスを回して走らせ、疲れさせて裏を取る。能力の高い前線のベールやベンゼマが何度も決定機をつくり、C・ロナウドの穴をまったく感じさせなかった。

 前半14分の先制点は右からのパスをベンゼマがつなぎ、モドリッチがターンして決めた。シュートも素晴らしいが、DFがわずかに離れた隙を突いたもので、2メートルのスペースがあれば何でもやってしまう。これもアジアと世界の“差”だった。

 ソラリ監督は中盤にリョレンテやバスケスら運動量の多い選手を使っている。バランスが良くなる半面、カゼミロら攻撃的な選手が先発から外れ、攻撃の迫力に欠ける。アルゼンチン人なので攻撃に人数をかけず、リスクマネジメントを重視するからだろうが、それが国内リーグで圧倒できない原因にもなっている。それを含め、この優勝をきっかけにチームがどう進化するかに注目したい。 (元日本代表FW)

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2018年12月24日のニュース