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森保監督、イバラの道でも首位通過厳命!総距離500キロ突き進む

[ 2018年12月13日 05:30 ]

笑顔の森保監督(左は関塚技術委員長)(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会は12日、アジア杯UAE大会(来年1月5日開幕)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。森保一監督(50)が1次リーグ首位突破を厳命した。

 あえてイバラの道を突き進む。アジア杯へ、いかにも森保監督らしい所信表明だった。「1次リーグを1位抜けか、2位抜けか。2位抜けの方が条件が良いのは確認しています。ただ、勝ちにこだわってやっていきたい。1位抜けしていくつもりです」。高校時代、腕を骨折してもピッチに立った男に、あえて順位を落とす発想はなかった。

 通過順位によって、移動負担は大差がある。2位突破なら1次リーグから準々決勝までは3戦連続でアルアインが拠点。準決勝と決勝も同じアブダビが会場だ。一方、1位突破では決勝トーナメントでシャルジャへ移動。その後もドバイ(準々決勝)→アルアイン(準決勝)→アブダビ(決勝)と一戦ごと開催地が異なる。

 1位突破で直面する移動は計4度、総距離は500キロ近くとなる。2位突破なら約164キロを1度だけ。それでも森保監督は「チームの成長を考えれば勝ちにこだわりたい。経験の浅い選手がタイトルを獲れば今後の自信になる」と言う。メンバーに香川、乾らの名はない。4年後のW杯を見据え、イバラの道も若手の血となり肉となると信じている。

 就任後4勝1分けと無傷のまま臨む初の公式戦。「前回、優勝できなかったので奪還してきたい」と言った。森保監督といえば現役時代の92年大会(広島)で優勝を経験。監督としても頂点に立てば選手、監督としてアジア杯を制す初の日本人となる。道が険しかろうと「勝ち」にこだわる信念のもと、偉業へと突き進む。

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2018年12月13日のニュース