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J1柏 今季2度目の監督交代…瀧川社長「雰囲気や状況が下降していたので」

[ 2018年11月10日 14:52 ]

取材に応じる柏の岩瀬健新監督
Photo By スポニチ

 柏は10日、加藤望監督(49)を解任し、岩瀬健コーチ兼アカデミーヘッドオブコーチ(43)が今季残り公式戦の指揮を執ると発表した。加藤、岩瀬両氏に解任と就任をそれぞれ言い渡したのは9日で、選手達には10日の練習前に伝えられた。

 クラブハウスで瀧川龍一郎社長が取材に応じ、「5月途中、(下平隆宏元監督から)加藤前監督にチームの立て直しをお願いしたが、なかなか連勝できなかった。10月19日の名古屋戦から大一番の3連敗(11月3日の川崎戦、6日の鹿島戦)もあり、川崎戦以降は迷いも見え、チームの雰囲気や状況が下降していたので、監督を代えるべきという決断に至った」と説明。「岩瀬新監督しかない、という判断。選手のことやチーム現状、経緯を理解していて任せられるのが彼しかない」と明かした。

 今季2度目の監督交代については「非常にいろんな思いを持っている。今できることをすべてやって、頑張るしかないという心境。代える、代えないについてはその時々で自分たちなりのベストの判断をしてきた」と強調した上で、今後の監督人事にも言及。「岩瀬新監督には今季いっぱい、とにかく全力でやってくれという形で考えている。いろいろと考えていることはあるが、来季のことはシーズンが終わってから。可能性としては新しい人を招聘する可能性もある」と話した。

 さらに責任の所在などについても質問が飛んだが「今の窮状に落ち込んでいることについてはファン・サポーターを始め、スポンサーなど支えてくれている人たちに本当に申し訳なく思っている。責任論はシーズンが終わってから考えなければいけないが、今はまだ可能性が残っていて、やれることがあるので、そこに全力を尽くすことが我々のやるべきことだと認識している」と答えるにとどめた。

 また岩瀬新監督も報道陣の前に顔を見せ、「覚悟を持って残り試合に勝つことだけを考えてやっていきたい。攻守の大枠を整理して、選手達に示すことが必要。今日もそのようなトレーニングをした」と決意表明。初練習前には選手達に「クラブ、サポーター、選手の思いを力に変えて、全員で勝とう」と訴えたという。

 やるべきサッカーの方向性は「下平元監督、加藤前監督の良い部分は継続していく。ただし、勝つために攻め方、守り方を現実的に考えてやっていかないといけない。先手、先手で相手がいやがることをやり続けていきたい。(選手選びは)競争はあるが、まっさらでスタートするとは思っていない」と語り、「とにかく勝ちたい。問題点などがあれば、選手からの意見はすごく聞きたい。勝つ可能性が上がるのであれば、誰の意見でも聞きたい」と現状打破に向けて言葉に力を込めた。

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2018年11月10日のニュース