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川崎F 小林、3度目の正直で“復活”PK弾「ホッとしました」

[ 2018年10月20日 23:25 ]

明治安田生命J1第30節   川崎F5―3神戸 ( 2018年10月20日    等々力 )

<川崎F・神戸>前半、川崎F・小林はPKを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 川崎FのエースFW小林悠(31)が、3度目の正直となる“復活”のPK弾を決めた。20日にホームで神戸と対戦。前半13分に登里が倒されてPKを得た。キッカーは小林。雨が降り注ぐ中、ゆっくりボールをセットすると、ゴール左隅にきっちり蹴り込んだ。

 昨年からほとんどPKの失敗がなかった名手だが、この試合まで、9月26日の湘南戦(0―0)、同29日の鹿島戦(0―0)と2試合連続で失敗。試合前には鬼木監督から「プレッシャーを感じているようだったら、アキ(家長)と話して決めろ」と声を掛けられたという。だがPK獲得後には、近寄ってきた家長から「フロンターレのエースはお前だ」と声を掛けられ、中村からも「乗り越えないといけない」とハッパをかけられたという。

 湘南戦では真ん中、鹿島戦では右に蹴って止められた。「決めていました」とこの日は左に。試合後は「自分は蹴りたかったけど、チームを考えるとどっちがいいかなと思った。でもアキくんが蹴ると言ったら譲るつもりでした」と正直な心情を吐露したが、復活の一発をしっかり決めて「ちょっとホッとしました」と笑顔で振り返った。

 試合はその後に今季最多となる3失点で一時は2点のリードを許したが、「誰も下を向いている選手はいなかった」と小林。試合前には0―2で清水に敗れた2位の広島の結果を伝えられ指揮官から「ここで勝てば優勝に近づくぞ」と声を掛けられていただけに、誰も諦めず、斎藤の待望のリーグ戦今季初得点で追いつき、大島の逆転弾、さらにはエウシーニョのだめ押し弾で5―3で勝利した。小林は「学のゴールは学にとってもチームにとっても大きい。自分のことのように嬉しかった。これまでまたチームの競争も激しくなる」。残り4試合。連覇へまた一歩大きく前進した。

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2018年10月20日のニュース