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中島“10番の仕事”先制演出!2点絡む 屈指ドリブラーが本領

[ 2018年9月12日 05:30 ]

国際親善試合   日本3―0コスタリカ ( 2018年9月11日    パナS )

<日本・コスタリカ>前半、ドリブル突破する中島(右)(撮影・椎名 航)
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 リオ五輪世代のドリブラーが世代交代の象徴となった。前半16分、MF中島が右CKから右足で佐々木の頭に合わせると、そのボールに相手が触れた。記録上はオウンゴールながら“森保ジャパン1号”を引き出し、流れを引き寄せた。その後も得意のドリブルで好機を演出。クロスを送り、遠めからでもシュートを打った。後半21分には南野の追加点の起点ともなり「サッカーはゴールを奪うスポーツ。積極的に行こうと決めていた」と笑顔で振り返った。

 地震の影響で7日に予定されていたチリ戦が中止となり、これが森保ジャパンの初陣。背番号10を与えられた中島はリオでも同じ番号を背負った。五輪、A代表ともエースナンバーを背負うのは中村俊輔、松井大輔に続いて歴代3人目。それでも重圧より、純粋にサッカーを楽しむ気持ちが上回った。「10番というのは特別な番号。それも含めて楽しめた」。今季、ポルティモネンセでも10番を任されたドリブラーはさらりと言い切った。

 W杯ロシア大会は招集が有力視されながら落選。しかし「別のチームなので」と引きずってはいない。新体制の初戦は無得点ながら、4年後へ向けて強烈なインパクトを放ってみせた。今後は香川や原口らの招集も予想される中、「まだまだ始まったばかり。良い選手はたくさんいて、次に呼ばれるかは分からない。次も選ばれるように成長しないといけない」。ライバルが合流しても、1メートル67の小さな巨人は簡単にポジションを明け渡すつもりはない。

 ◆中島 翔哉(なかじま・しょうや)1994年(平6)8月23日生まれ、東京都八王子市出身の24歳。04年に東京Vの下部組織に加入。12年からトップチームに登録され、14年はFC東京に移籍しJ2富山に期限付き移籍。同8月にFC東京復帰。昨年8月、ポルティモネンセに移籍した。16年リオ五輪代表など各年代別代表に選出。今年3月の欧州遠征でA代表初選出。3月23日のマリ戦でA代表デビューを飾り、初得点。利き足は右。1メートル67、62キロ。

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