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森保兼任監督 初陣白星も三笘弾だけ…「追加点奪いたかった」

[ 2018年8月15日 05:30 ]

アジア大会サッカー1次リーグD組   日本1―0ネパール ( 2018年8月14日    インドネシア・チカラン )

<日本・ネパール>初戦を勝利し、板倉(中央)らイレブンと握手をする森保監督(右)。左は決勝ゴールを決めた三笘(撮影・木村 揚輔)
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 18日の大会開会式に先駆けてサッカーの1次リーグD組は14日から行われ、U―21日本代表はネパールに1―0で勝利を収めた。前半7分にMF三笘薫(21=筑波大)がゴール。森保一監督(49)はA代表監督兼任決定後、初采配の一戦で白星を手にした。

 森保監督が、兼任監督となってから初めての試合で勝利をつかんだ。白いポロシャツ姿で腰に手を当て仁王立ち。大声で飛ばす指示が空席の多いスタジアムに響いた。「無失点で初戦を終えることができて、勝つことができたことは良かった」。準備期間が少ない中での勝ち点3。「優勝を目指して頑張ろう」と送り出した初戦を終え、まずは安堵(あんど)の表情を見せた。

 ただ、課題はあった。清水などを率いた行徳監督が指揮するネパールは、森保監督が「さすが」と感嘆するほど日本を徹底分析。ほぼマンマークで張り付き、多い時には最終ラインに6人が並んだ。幸先よく前半7分にMF三笘が先制した後、日本は渡辺、三笘からのパスにFW上田が抜け出す形でチャンスをつくるが、決めきれない。シュート22本で1点止まり。「2点目、3点目を取れるチャンスは十分につくれていたので、そこで試合を決めきる追加点を奪いたかった」と悔やんだ。

 主将のMF三好をはじめ、11日にJ1、J2の試合に出場した選手もいた。練習期間が少なく、連係を高める時間もなかった。決勝点を奪った三笘は、攻めあぐねた課題について「仕掛けるところの意識を合わせていかないと」と反省。その一方で、「2戦目3戦目の試合でお互いにコミュニケーションを取りながらやっていければもう少し高めていける」と改善への期待を寄せる。

 アジア大会は23歳以下に3人のオーバーエージで臨めるレギュレーションだが、U―21で臨む日本は、先発の平均年齢が22歳のネパールのように今後も年齢の高い国を相手にする機会が多い。息つく暇もなく、16日には中1日でパキスタン戦が待つ。最大19日間で7試合を戦う今大会は、東京五輪本番に向けた予行練習という位置づけ。目指すは10年広州大会以来、2大会ぶりの頂点だ。格下相手に攻めあぐねた反省も生かしながら、切り替えて次戦に向かう。

 ▼日本協会・田嶋会長 勝ち点3を取れたのは良かった。森保監督の長所はチームづくりにたけているところ。この世代には良い選手がたくさんいる。今大会に呼べなかった選手もいるでしょうし、全体の大きな枠としてしっかり見て、再来年の東京五輪にしっかり合わせてやってもらいたい。

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