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【中田浩二 視点】日本戦の反省生きたベルギー ブラジル対策4バックが奏功

[ 2018年7月8日 08:35 ]

W杯決勝トーナメント準々決勝   ベルギー2―1ブラジル ( 2018年7月6日    カザン )

ブラジルを下して4強進出を決めたベルギー代表(AP)
Photo By AP

 ベルギーがブラジルをよく研究し、選手もベンチの指示を忠実に実行した。打ち合いを避けて、守備ではシステムを3―4―3から4―3―3にして守備を整備し、ブラジルの前線3人を4バックで見る形にしてうまく対応した。日本戦では1トップを3人で見る形になり、攻められた反省を生かした。

 ルカクを本来の中央から右サイドにおいて攻撃力があるブラジルの左サイドバックのマルセロをマークさせたのも当たった。ベンチワークも的確で、1点返された直後にフェルマーレンを入れて5バックにし「守り切る」というメッセージを送り、選手が戸惑うことなく試合を終わらせた。攻撃時は3バックにしてカウンターの狙い目を明確にした。選手の大半がプレミアリーグでプレーし、経験値が高く、状況に応じたプレーができて体も張れていた。

 ブラジルはボランチのカゼミロの出場停止が痛い。2失点目のカウンターはカゼミロなら防げた可能性もある。ネイマールもコンディションが良くなかった。好機にゴール前に走れず、攻撃の連動性がやや欠けていた。 (元日本代表DF)

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2018年7月8日のニュース