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サラー プレミア最多32得点!CL決勝レアル撃破でバロンドール夢じゃない

[ 2018年5月15日 10:30 ]

プレミアリーグ   リバプール4―0ブライトン ( 2018年5月13日 )

今季プレミアリーグ得点王に輝き、喜ぶリバプールのFWサラー(AP)
Photo By AP

 W杯ロシア大会に出場するエジプト代表のエース、リバプールのFWモハメド・サラー(25)がプレミアリーグのシーズン最多得点記録を打ち立てた。13日、4―0の勝利で来季欧州チャンピオンズリーグ出場の4位を確定させた最終節ブライトン戦で、32ゴール目を挙げて初の得点王を獲得。同日に発表されたプレミアリーグの今季最優秀選手にも選ばれ、既に選出されたイングランド記者協会とイングランドプロ選手協会の最優秀選手と合わせて今季個人4冠に輝いた。

 最終戦を最多弾で締めくくった。前半26分、サラーが得意の左足で先制ゴール。中央で振り向きざまに右隅に蹴り込んだ。初の得点王を決める32点目で07〜08年のC・ロナウド(当時マンチェスターU)ら過去3人がマークしたリーグ記録(31点)を更新。「イングランドで成功したかった。記録を破れたのは特別」と胸を張った。

 活躍できず放出された13〜15年のチェルシー以来2度目のプレミアリーグ挑戦で、リベンジを果たした。昨季ローマでの15点が自己最多だった快足ウインガーが、点取り屋として覚醒。かつてドルトムントでMF香川らを指導したクロップ監督の戦術にはまった。前線からプレスをかけて速攻をしかけ「よりゴール近くでプレーできるようになって得点のチャンスが増えた」とサラー。

 W杯で日本と対戦するセネガル代表FWマネ、ブラジル代表FWフィルミノと組んだ3トップの相性も抜群だった。公式戦51試合で44ゴールを量産した今季最後の試合は26日の欧州CL決勝。2連覇中のRマドリードと激突する。「決勝はサラー対ロナウドじゃない。チームワークだ」と得点ランク1位15点のC・ロナウドに対し、同2位10点のサラーとフィルミノ、9点のマネの3トップで対抗する考え。決勝で活躍してリバプールを13季ぶり6度目の優勝に導けば過去10年間C・ロナウドとアルゼンチン代表FWメッシ(バルセロナ)が独占してきたバロンドール(世界最優秀選手)獲得も夢ではない。

 14日に発表されたW杯エジプト代表候補29人に順当に名を連ねた。同じ左利きで“エジプトのメッシ”と呼ばれてきた男が、本家と同じ世界の舞台に初めて立つ。

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2018年5月15日のニュース