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中島、中田超えでW杯へ 欧州1年目最多10得点まであと1点

[ 2018年3月29日 05:30 ]

選手宿舎を後にする中島
Photo By スポニチ

 日本代表のベルギー遠征2試合でバヒド・ハリルホジッチ監督(65)から高評価を受けたFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)がリーグ戦2桁得点に意欲を示した。98〜99年に10点を記録したペルージャMF中田英寿の欧州主要リーグ挑戦1年目での日本人最多得点記録を更新し、W杯メンバーを確定させる。また、FW本田圭佑(31=パチューカ)はW杯までに各自、所属クラブで勝ち癖を付ける必要性を説いた。日本代表本隊は28日、帰国の途に就いた。

 ハリルジャパンに現れた新星は、活躍の余韻に浸ることはなかった。ウクライナ戦を終えた27日夜に本隊から離れ、ポルトガルへ出発。「やることはまだまだあると思いますけど、ここで学べた。チームに帰ってからしっかりと成長していきたい」。初招集となったA代表の活動を終え、自覚が芽生えていた。

 今季から移籍したポルティモネンセでは今季9得点7アシストと好調を持続。2桁得点まであと1点と迫り「できるだけゴールは取りたい」ときっぱり言った。過去に欧州主要1部リーグへの移籍初年度で2桁得点を挙げた日本人は、98〜99年シーズンにペルージャで10得点をマークした中田英寿しかいない。あと2点を挙げれば、過去3度のW杯で活躍したレジェンド超えとなる。ハリルホジッチ監督へ格好のアピール材料にもなるだけに、記録更新でW杯メンバー当確を狙う。

 マリ戦でデビュー戦弾を決めたドリブラーは、後半34分から出場したウクライナ戦でも“違い”を見せた。チーム最多3本のシュートで孤軍奮闘。終了間際にはドリブル突破でFKを獲得。指揮官はキッカーに宇佐美を指名したが、「蹴らしてください」と直訴した。そのシュートはGKに阻まれたが、かつて本田が中村(現磐田)からFKを奪おうと試みるシーンをほうふつさせた。強心臓ぶりを見せつけ、指揮官は「中島は一つの発見」と今後の化学反応へ期待を寄せた。

 「もちろんW杯に出たい。W杯のことを考えつつ、毎日どれだけ成長できるか」。衝撃のデビューを飾った23歳が一気にスターダムを駆け上がる。

 ≪選手は夕食後解散≫チームはウクライナ戦後にリエージュ市内のホテルで夕食をとり解散した。欧州組は各自が帰路に就き、国内組は28日早朝にベルギーを出発。試合視察などのために欧州に残るハリルホジッチ監督は「選手には(所属クラブで)しっかりトレーニングしてほしいということを言いました」と語った。

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