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“仮想ミリク”ジンチェンコを止めろ!日本戦は攻撃的MFで先発濃厚

[ 2018年3月27日 09:15 ]

ベルギー遠征国際親善試合   日本-ウクライナ ( 2018年3月27日    リエージュ )

マンチェスターC・グアルディオラ監督〈右)が能力を絶賛するジンチェンコ(AP)
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 日本代表と27日に対戦するウクライナ代表の注目選手がMFオレクサンドル・ジンチェンコ(21)だ。プレミアリーグで首位を独走するマンチェスター・シティーで今季デビューし、リーグ7試合(公式戦13試合)に出場している伸び盛りのホープ。バルセロナでFWリオネル・メッシ(30)らを指導した名将ペップ・グアルディオラ監督(47)も高く評価する技巧派レフティーが、ハリルジャパン守備陣の力を試すことになる。

 日本が仮想ポーランドに見立てるウクライナ代表で、新エースとして攻撃の中心となるのが21歳MFジンチェンコ。16年に19歳で強豪マンチェスターCに加入した逸材だ。

 グアルディオラ監督が昨年11月に英紙マンチェスター・イブニングニュース(MEN)で「才能のあることは明白。彼のプレー、判断はいつもパーフェクトだ」とベタ褒めするほど、高い評価を受ける。昨季オランダの名門PSVに期限付き移籍し、今季復帰したマンチェスターCで昨年10月に初出場。「通常は攻撃的MFだがウイングでもサイドバック(SB)もできる」と名将が言うように柔軟性も特長で今季は主に左SBでプレーしている。

 グアルディオラ監督の戦術でSBは「時に中央にも入ってゲームをコントロールする特別なポジション」とジンチェンコ。超攻撃的なパスサッカーの要となる役割を、左足の正確なパスと高い戦術理解で的確にこなす。スターぞろいのチームで1年目から公式戦13試合に出場。その活躍の裏には「生きる伝説でアイドル」と尊敬するウクライナ代表シェフチェンコ監督からの助言があった。

 同代表最多48得点を挙げた名FWから、自身のACミランでの経験も踏まえ「周りはスーパースターばかり。精神的に強くなれ。絶対に諦めるな。毎日、毎練習が戦いだ」とアドバイスを受けたことを、2月にMEN紙で明かした。ウクライナ代表は15年に18歳でデビューを飾り、16年5月のルーマニア戦で19歳165日で初得点。シェフチェンコの最年少記録(19歳214日)を更新した。

 日本戦は攻撃的MFでの先発が濃厚。日本にとってはポーランドのトップ下でプレーする左利きのFWミリク(ナポリ)を仮想した選手となる。ジンチェンコを封じ込められないようでは、W杯の勝利も見えてこない。

 ◆オレクサンドル・ジンチェンコ 1996年12月15日、ウクライナ・ラドミシュル生まれの21歳。強豪シャフタル・ドネツクの下部組織出身で、15年3月に18歳でロシア1部ウファでプロデビュー。16年7月にマンチェスターCに完全移籍し、16〜17年はオランダ1部PSVに期限付き移籍。今季マンチェスターCに復帰した。ウクライナ代表では通算14試合1得点。1メートル75、64キロ。利き足は左。

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2018年3月27日のニュース