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西川 ハリル監督見返す!残り3戦でJ1完封新記録狙う

[ 2016年10月21日 05:30 ]

新潟戦に向け調整する浦和GK西川(中央)
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 明治安田生命J1第2Sは3週間ぶりに開催され、首位の浦和は新潟と対戦する。浦和が勝ち、2位の神戸と3位の川崎が引き分けか負けると、浦和のステージ優勝が決まる。今季リーグ14試合で完封を記録している日本代表GK西川周作(30)は、自身の持つ年間16完封のJ1記録の更新が視野に入る。ルヴァン杯優勝の勢いそのままに、ステージ優勝に引き寄せるシャットアウトを目指す。

 浦和の守護神が、新たな勲章を目指す。西川が今季積み重ねた完封数は「14」。残り3試合を全てゼロに封じれば、浦和1年目の14年にマークした自身が持つ個人のJ1完封記録「16」を更新して「17」となる。次節に勝てば第2S優勝の可能性もあるだけに、シャットアウトへの思いは強い。「一戦一戦、しっかり戦いたい。相手というより敵は自分たち」と闘志を高めた。

 “お得意さま”との対戦にも慢心はない。浦和は新潟に06年7月のアウェー戦以来リーグ戦負けなし。20戦15勝5分けと圧倒的な勝率を誇る。相手は残留争いの真っただ中だが「攻撃にいろいろな選手がいて、レオ・シルバ選手は守備範囲が広い。そこは気をつけたい」と油断はない。「相手は隙を突いてくる。攻めに出てくる時の声はより集中したい」。リスク管理を徹底し、カウンターのきっかけすら与えない算段だ。

 発奮材料もある。17日から3日間行われた日本代表GK合宿でハリルホジッチ監督が「1メートル90以上ないと良いGKとは言えない」と言った。西川の身長は1メートル83。ないものねだりはできない。「監督のゲキだと思っている」と受け止めた上で「“なにくそ”と思わない選手はいない。見返したい気持ちはある」と言い切った。これまで積み重ねてきたフットワークやセービング技術、そして代名詞とも言える高精度のフィードもある。自身のJ1記録を更新し、自身の歩んだ道が正しかったことを証明する。

 15日のルヴァン杯でPK戦にまでもつれた死闘を演じ、休みなくGK合宿にも参加。思わぬ形でGKが注目されることになったが、「Jリーグで見せ続けていくしかない」と前を見る。決意を新たにした西川が、浦和のVロードを加速させる。

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2016年10月21日のニュース