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五輪期間中もJ中断を “最強の国内組”でメダル目指せ

[ 2016年8月11日 14:10 ]

<日本・スウェーデン>好機を逃し、厳しい表情の興梠(AP)

リオ五輪男子サッカー・1次リーグB組 日本1―0スウェーデン

(8月10日 サルバドル)
 リオデジャネイロ五輪のサッカー男子は10日(日本時間11日)、1次リーグ各組の最終戦が行われ、日本はスウェーデン相手に1―0で大会初勝利を挙げたもののB組3位に終わり、1次リーグ敗退が決まった。

 48年ぶりのメダル獲得を目標に掲げた大会で、ベスト8入りもかなわない厳しい現実。日本は4年後の東京五輪をホスト国として迎えるが、スポニチ本紙評論家の川本治氏(64)は「本気でメダル獲得を目指すならば、今後はワールドカップ(W杯)の時と同様に期間中はリーグ戦を中断するべきではないか」と提案した。

 今大会のエースストライカーに予定していた久保(ヤングボーイズ)は、所属クラブの事情で直前に五輪参加がとりやめになった。川本氏は「一番大事なのはクラブ。それは当たり前だし、仕方がない」という。W杯とは違い、選手の拘束にはクラブに優先権があるからだ。「日本がメダルを獲得するには、A代表クラスが何人かいないと厳しい。ブラジルでさえ、ネイマール1人では厳しい」。2020年の東京五輪では、大会期間中はJリーグを中断する可能性が高い。だが、毎回メダルを全力で獲りにいくのならば、今後は五輪期間中にJリーグを中断するという決断があってもいい。

 「2年後のW杯ロシア大会にはつながらない3試合だった。色々なチョイスに問題があった。残念だ」。川本氏はそう嘆いた。

 ◇川本 治(かわもと・おさむ)1952年(昭27)5月1日、北海道釧路市生まれの64歳。室蘭清水ヶ丘高校2年までGKを務め、中央大進学後以降はFWに転向。古河電工(現J2千葉)では9シーズンに渡ってプレーし、引退後はコーチ、監督、強化部長など要職を歴任した。現在は日本代表戦のほか、カテゴリーを問わずスタジアムに数多く足を運び、誠実な人柄で選手や関係者からの信頼も厚い。

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2016年8月11日のニュース