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英国EU離脱問題 プレミア所属EU内選手にも影響か

[ 2016年6月25日 08:25 ]

EUから離脱するか残留するかを巡る英国民投票は離脱派の勝利が確定

 欧州連合(EU)から離脱するか残留するかを問う英国民投票は23日投開票され、離脱支持票が51・89%となり、離脱派が勝利した。選挙管理委員会が24日、発表した。残留派が多かったスコットランドでは、英国からの独立の住民投票が再度行われる可能性が急浮上。英国が分断される懸念がでてきた。離脱ショックは世界経済に衝撃を与え、1000を超える日本企業が英国から撤退する異常事態も考えられる。またサッカーのプレミアリーグにも激変の波が押し寄せることは確実だ。

 英国が離脱した場合、膨大な放送権収入と分配金を軸に、世界中からスター選手が集まるイングランド・プレミアリーグの迫力は低下する懸念がある。

 現在、EU内選手は英国で制限なくプレーできるが、日本人選手らのEU外選手と同様に労働許可証取得が必要になるとみられる。現行の労働許可取得基準は、直近2年間の代表戦に一定数の出場を求める厳しいもの。英BBC放送(電子版)によると今季リーグでプレーしたEU内選手432人のうちその条件を満たさないのは、FW岡崎の同僚でレスターの初優勝に大きく貢献したフランス代表MFカンテ、マンチェスターUのスペイン代表GKデヘアら100人を超えるという。

 EU内移籍の自由を認めた「ボスマン判決」は適用外となり、プレミアリーグに外国人枠が復活する可能性もある。そうなれば日本人選手は、EU各国のレベルの高い選手と争わなければならず、プレミア移籍がさらにハードルの高いものになる。

 また英紙デーリー・メール(電子版)は「C・ロナウドのような選手が若くしてプレミアリーグに来られなくなる」と報道。C・ロナウド(現Rマドリード)は03年に18歳でマンチェスターU入り。当時ポルトガル代表の経験はなかったため、現行の労働許可取得基準は満たさない。スター選手や“金の卵”が減れば、リーグの魅力は低下する。

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2016年6月25日のニュース