×

新10番は澤さんの相棒だった阪口に 高倉新監督「最高峰のものを持っている」

[ 2016年5月20日 16:29 ]

なでしこジャパン監督の高倉麻子氏

 日本サッカー協会は20日、5月30日から米国遠征を行う女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー20人を発表。4月27日の就任発表後、初めてメンバー選考を行った高倉麻子監督(48)は「誰かが抜けてチーム力が下がるようなチームづくりはしたくない」と決意を口にした。

 日本が初優勝を果たした2011年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で得点王&MVPに輝くなど、長年にわたってなでしこジャパンをけん引した澤穂希さん(37)が昨年限りで現役を引退。精神面も含めた大黒柱を失ったなでしこジャパンは、澤さん不在で初めて戦った3月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で初戦を落とすと、立て直しがきかずに3戦連続で白星を挙げることができず五輪切符を逃した。それだけに、新生なでしこジャパンの発足にあたって、誰か1人に頼るチームづくりはしないという強い思いだ。

 また、背番号についても高倉流の改革を断行した。最終予選で澤さんの後の10番をつけてプレーしたFW大儀見優季(28=フランクフルト)は10番でも、それまで長く背負ってきた17番でもなく、背番号9に変更。新たな10番にはボランチを中心にあらゆるポジションでプレーできるMF阪口夢穂(28=日テレ)が指名された。

 高倉監督は阪口に10番を任せることに決めた理由を「ずっと澤の相棒として代表でも100試合出ているし、レベルを考えると最高峰のものを持っている。より自覚を持って引っ張っていってもらいたいので10番にした」と説明。大儀見については「彼女はストライカーなので、点を取ることを最優先に考えてほしいということで9番を任せたい」と10番の重圧から解き放って得点を取ることに専念してほしい考えを口にした。

 また、今回代表を辞退した宮間の後の主将については「今の時点で何人か(候補を)考えているが、向こう(米国遠征)に行ってから決めたい」として明言は避けた。

続きを表示

2016年5月20日のニュース