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ハリル監督ガチ対決直談判 ボスニアに念押し“ベストメンバーで”

[ 2016年4月12日 07:40 ]

6月キリン杯で来日するボスニア・ヘルツェゴビナにベストメンバーを直談判しているハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、6月のキリン杯(3日に準決勝、7日に決勝と3位決定戦)に出場する母国ボスニア・ヘルツェゴビナに、ベストメンバーでの来日を直談判していることが11日、分かった。キリン杯はデンマーク、ブルガリアを含めた4カ国によるトーナメント方式で、組み合わせは3日に発表予定。指揮官は9月に始まるW杯アジア最終予選(12日に抽選会)に向けて重要な大会と位置づけており、強豪チームとの対戦を熱望している。

 充実した強化試合にするため、ハリルホジッチ監督が水面下で動いていた。ボスニア・ヘルツェゴビナは、自身が生まれ育ち、サッカーのキャリアをスタートさせた母国。太いパイプを生かして協会側と直接、連絡を取り、最強メンバーでの来日を要請していた。キリン杯はデンマーク、ブルガリアを含めた4カ国によるトーナメント方式。日本協会関係者は「各国ともベストメンバーで来てくれると思うが、実際に来日するまで分からない部分もある。ボスニア・ヘルツェゴビナはハリルホジッチ監督の母国なので直接、やりとりしてくれている」と明かした。

 キリン杯に招待する3チームは欧州選手権(6月10日~7月10日)出場を逃しており、9月からのW杯欧州予選に向けた貴重な強化試合となる。欧州各国のリーグ戦も終わり、ベストメンバーの来日が期待できることを踏まえて、出場国を欧州から選定したが、来日するまで予断を許さないのが極東でマッチメークする難しさ。09年10月のトーゴ戦(○5―0)のように、出場する契約になっていたアデバヨール(当時マンチェスターC)が不在で2軍メンバー14人しか来日しなかった苦い過去もある。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは来日直前に欧州選手権を控えるスペインと練習試合を予定。スペイン戦に全力を注ぎ、キリン杯はメンバーを落とす懸念も拭い切れないだけに、ハリルホジッチ監督が自ら念を押している形だ。ジェコ、ピャニッチ(ともにローマ)らとの対戦が実現すれば、チームの経験値を上げる絶好の機会となるだけに「我々より強い国と対戦して、質の高い大会にしたい」と熱望する指揮官の“交渉力”が期待される。

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2016年4月12日のニュース