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チェゼーナU―19のGKファンティーニ燦、トップチーム初招集

[ 2016年4月9日 22:58 ]

 2020年の東京五輪世代で、チェゼーナU―19に所属するGKファンティーニ燦(あきら、17)が9日、セリエBに所属するトップチームの公式戦に初招集された。第34節を終え(レギュラーシーズンは全42節)、セリエBで3位と昇格プレーオフ圏内にいるトップチームはこの日、ホームでヴィチェンツァと対戦。ファンティーニは“飛び級”で第3GKとしてトップチーム初招集を受けた。

 セリエBはセリエAと同様、トップチームはGKを3選手登録、試合にも3選手が招集される。試合に出場する正GK、ベンチに入る第2GK、3人目はベンチ外でスタンドから観戦することが通例となる。

 チェゼーナのトップチームは現在、トリノから期限付き移籍で獲得したセネガル人の正GKアルフレッド・ゴミス(22)、第2GKフェデリコ・アリアルディ(33)、第3GKピエトロ・マネガッティ(24)の3選手を登録。だが、アリアルディがヴィチェンツァ戦を控えたこの3~4日で体調不良を訴え、練習を欠席。その間、ファンティーニがトップチームに招集され、元イタリア代表GKのアントニオーリ・コーチの指導を受けていたが、試合当日になってもアリアルディの体調が回復しなかったことで、ヴィチェンツァ戦の当日に急きょ、最近はユースチームの正守護神を務めていたファンティーニが招集され、試合は第3GKとしてスタンド観戦となったが、わずか17歳でトップチーム初招集の快挙を達成した。

 ファンティーニは12歳の時に父の生まれ故郷にあるチェゼーナの入団テストに合格。めきめきと頭角を現し、昨季はインテル、ACミランも属するアリエービ(日本のU―16)全国リーグで4強入りに貢献するなど活躍し、今季からユースへ昇格。最大の武器は日本人特有の俊敏性で、今季も好セーブを連発し、インテルが獲得に興味を示すなどイタリア国内での評価も高まっている。

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2016年4月9日のニュース