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五輪最終予選で見えたこと…22年カタールW杯への提言

[ 2016年2月1日 09:17 ]

グランド・ハマド・スタジアムで行われたU―23アジア選手権の日本―北朝鮮戦

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権を取材して、アジアサッカー連盟(AFC)ならびにカタールサッカー協会に、22年W杯カタール大会に向けた提言がある。

 1つは日本が1次リーグの初戦・北朝鮮戦、第2戦・タイ戦を戦ったスタジアムでは試合後の監督記者会見中に大音量のアザーン(礼拝を呼び掛けるもの)が鳴り、中断した。また、試合中には電光掲示板が「PRAYER TIME」(お祈りの時間)と掲示されて、試合時間を見ることができなくなった。もちろん、宗教的に尊重しなければいけない部分があるのは分かるが、記者会見場や取材エリアは防音にしていただけないだろうか。電光掲示板は試合時間を小さくでも掲示してもらうことは可能だろうか。W杯では今回使用されたスタジアムは使われないと聞いたので、杞憂だとは思うが、頭の片隅にでも入れていただきたいと思う。

 また、試合会場のセキュリティーチェックではライターを没収される人が続出。試合前やハーフタイムには「ライター難民」が続出した。ただ、普通に自分のライターを使用している警備員もいた。入場するゲートや会場によっては、持ち込める場合もあり、それが、不満を増幅させもした。警備上、持ち込みが不可能なら、喫煙所に備え付けのライターを設置してもらうなどできれば幸いだ。

 それ以外では試合会場で出る軽食はおいしくいただいたし、スタッフも感じの善い人が多く快適だった。22年に向けて改善点についてご一考いただけると幸いだ。(黒野 有仁)

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2016年2月1日のニュース