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ガンバ11戦ぶり完封!宇佐美 千金アシストでACLへ弾み

[ 2015年8月23日 05:30 ]

<G大阪・清水>前半、角田(左)のタックルを交わしドリブル突破する宇佐美

J1第2S第8節 G大阪1―0清水

(8月22日 万博)
 宇佐美から逆襲だ。G大阪はホームで清水に1―0と勝利。FW宇佐美貴史(23)はゴールこそなかったものの、後半43分に退くまで攻守に奮闘し、26日のACL準々決勝、アウェー全北戦へいい流れをつくった。

 “ニュー宇佐美”が存在感を見せた。前節のFC東京戦に続き4―2―3―1の2列目左サイドで先発すると、前半31分に「タイミングを見ながら出した」鮮やかなスルーパスでパトリックの先制点をアシスト。後半30分にもバー直撃のシュートを放つなど攻撃をけん引し、勝利を呼び込んだ。

 活躍の裏には、チームのためにという覚悟がある。今季目標に得点王を公言し「一番のこだわりはゴール」と言い続けてきたストライカーは「FWで出れば点を取れるけど、今はたくさん取って個人タイトルを狙うという思いはない」と断言。ポジションが1つ下がることで必然的に得点の可能性が減っても「むしろウエルカム。点を取りにくい方で取る方が成長につながる」と前向きにとらえつつ「取れそうな感覚もつかめてきている」と自信ものぞかせた。

 来月にW杯アジア2次予選を控える日本代表とも同じポジション。「チャンスをつくって得点に絡んでハードワークもする。左サイドのプレーヤーとして1つ階段を上がるきっかけにしたい」。東アジア杯で味わわされた3試合無得点での未勝利という悔しさも、進化の原動力になっている。

 課題の守備でも奮闘した。前節は、自らの緩慢なチェイスで決勝点を献上。長谷川監督から苦言を呈された。「監督の言う通り」と反省を胸に後半6分には相手パスをスライディングブロック。気迫あふれるプレーを見せ「続けていければ」と充実感をにじませた。

 エースだけでなく、チーム全員が守備意識を高めての11試合ぶりの完封。好セーブを見せた守護神の東口は「本来のガンバに戻ってきた」と手応えを口にした。チームは23日、26日のACL準々決勝・全北現代(韓国)戦に向けて日本を発つ。良い流れに乗って、J王者がアジアの戦いに挑む。

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2015年8月23日のニュース