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なでしこ合宿スタート!澤 W杯連覇へ初の“VIP”1人部屋

[ 2015年5月19日 05:30 ]

練習の合間に笑顔を見せる(左から)澤、川澄、大儀見ら

 6月6日開幕のW杯カナダ大会で連覇に挑むなでしこジャパンが18日、香川県丸亀市内で国内合宿をスタートさせた。1年ぶりの代表復帰となり、自身6度目のW杯に臨む最年長36歳のMF澤穂希(INAC神戸)はメンバー23人中、唯一の1人部屋が割り当てられる“VIP待遇”で連覇を目指していくことになった。国内のリーグ戦翌日となった初日の練習は、各選手リラックスムードで約1時間汗を流した。

【なでしこジャパンメンバー 女子W杯日程】

 なでしこに、超強力レジェンドが戻ってきた。昨年5月のアジア杯以来の復活となった澤は「青いジャージーに袖を通して、いよいよ始まるんだなという感じ。国を背負って戦う。今まで以上の覚悟と責任を感じている」と万感の思いだ。この日は約1時間の軽めの調整。ランニング中は主将の宮間とじっくり話し込み、横一線でのシャトルランでは若手に負けじと涼しい顔で走った。

 自ら最後のW杯と位置付け、ジョーカー起用もいとわないベテランの36歳。「背番号10を任された以上、結果にこだわって期待に応えられるように頑張りたい」。そう話す最年長の澤には“特別ルーム”が用意された。香川だけでなく26日からの長野合宿、そして、現地カナダ入り後も全て1人部屋が割り当てられることになった。

 なでしこは2人1部屋が基本だが、今合宿はW杯メンバー23人にサポートメンバー4人を加えた27人となる。奇数の場合、1人部屋となるのは「年功序列です」と関係者。メンバー21人で臨んだ前回大会は、最年長のGK山郷がその恩恵を受けた。男女通じて初となる6大会連続出場の大舞台だが、澤にとっては初の1人部屋だ。

 INAC神戸のチームメートでもある大野は「澤さんは一人の時間が好き。(部屋には)みんなで行ったりもしますよ」と明かす。自前のiPadで映画観賞などリラックスするも良し。普段から「澤会」と題した食事会を開いているだけに、後輩たちとの憩いの空間にするも良し、だ。

 前回11年ドイツ大会は優勝とともに大会MVP、得点女王も獲得。今回のW杯出場もしっかりコンディションを合わせてきた。持ち前のピーキング能力が最大限に生かされる環境は整った。「大会で良いコンディションで迎えられるように、大会にピークを持っていけるように今やるべきことをやりたい」。世界連覇の偉業に臨む、澤の挑戦が幕を開けた。

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