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ハリル新監督 初スタッフ会議3時間半 「厳しさと情熱」哲学熱弁

[ 2015年3月16日 05:35 ]

就任後初のスタッフ会議を開いたハリルホジッチ新監督

 新指揮官が熱く指導方針を語った。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が15日午後、東京・文京区の日本サッカー協会で顔会わせを兼ねて就任後初のスタッフ会議を開いた。初めて視察した14日のJ1の内容などを報告し、27日のチュニジア戦(大銀ド)、31日のウズベキスタン戦(味スタ)に向けた代表メンバー選考についても意見を擦り合わせたとみられ、会議は約3時間半にも及んだ。

 13日の就任会見では53分間の会見のうち50分を1人で語り尽くしたハリルホジッチ氏だが、就任後初めてのスタッフ会議でも熱弁を振るった。Jリーグ視察の報告、日本代表メンバーの状況説明などが行われ、それらを踏まえて今後の指導方針や自身のサッカー哲学について語った。費やされた時間は約3時間半。A代表のコーチを兼任するU―22日本代表の手倉森監督は「強い日本代表をつくるためには、厳しさと情熱が必要だと伝わってきた」と出席した感想を述べた。

 就任会見では「強いチームをつくるためには、まずは強いスタッフチームをつくりたい。まずはスタッフがファミリーになることが大事。良い雰囲気が大事。良い関係づくりがグラウンドに良い影響を与える」と明言していた。その言葉通り、最初のスタッフ会議からチームを強化していく側の考え方を共有し、一枚岩で戦っていく方針を示した格好だ。

 日本協会の大仁会長からはアンダー世代の育成も要望されており、リオデジャネイロ五輪世代の指導にも携わっていく。A代表は10年W杯南アフリカ大会から主力メンバーがほとんど代わっていない。関係者によると新指揮官は「若手の台頭を望んでいるからこそ五輪にも携わる」と話しており、日本サッカーの改革のためにアンダー世代にも関わっていく。

 6月のW杯ロシア大会アジア2次予選まで残り3カ月。残された時間は少ないだけに、わずかな時間も無駄にはしない。その先にある「W杯16強」「FIFAランク20位以内」の目標達成のため、スタッフにも選手にもハリルホジッチ流を叩き込んでいく。

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