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ハリルJ 勉強会…着任後、全世代指導者集め「方針」理解深める

[ 2015年3月3日 06:21 ]

12日にも日本代表の監督に就任するハリルホジッチ氏

 日本代表の次期監督就任が決定的なバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の着任後に、各世代の代表の監督、コーチングスタッフを集めた会議を開催する方向で調整していることが2日、判明した。新指揮官にも出席してもらってサッカー観を共有することで、全世代が一貫した指導方針を敷く狙いがある。

 新監督誕生が秒読み段階に入り、日本協会が新体制発足に向けた準備に入った。関係者は「新しい監督が決まったら、各世代のコーチングスタッフを集めて、監督から指導方針などを話してもらう必要がある。具体的な日程はまだだが、できるだけ早くやりたい」と説明。ハリルホジッチ氏の就任後にU―22の手倉森監督、U―18の内山監督、U―15の森山監督ら各世代の代表スタッフを集めた会議を開催する方向で調整している。

 新指揮官から直接、サッカー観や戦術論を聞くことで、A代表以下、各世代の代表が一貫した指導方針を持つことが狙い。昨夏のW杯でアルジェリア代表を率いたハリルホジッチ氏は1次リーグから決勝トーナメント1回戦の4試合を全て違う布陣で戦うなど柔軟な采配が特徴。同郷で親交の深いオシム氏が日本代表監督時代に難解な練習を取り入れて現場が混乱した例もあり、全世代の指導者を集めた“勉強会”で理解を深める。また、日本になじみのないボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官に俊敏性など日本人の特長を伝えられるメリットもありそうだ。

 八百長疑惑の告発受理で解任されたアギーレ前監督も昨年末に同様の会議で育成論などを語っていたが、監督交代を受けて仕切り直しが必要となった。日本は今年開催されるU―17、U―20W杯出場を逃しており、若い世代の強化方針の改革は急務。16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―22日本代表は今月下旬からアジア予選を控える。ハリルホジッチ氏にはA代表はもちろん、全カテゴリーを束ねる指導力が期待されている。

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2015年3月3日のニュース