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G大阪、首位と3差に肉薄 遠藤最多FK弾!俊輔に並ぶ17点目

[ 2014年10月27日 05:30 ]

<G大阪・FC東京>前半、競り合うG大阪・遠藤(左)と武藤

J1第30節 G大阪2―1FC東京

(10月26日 万博)
 逆転優勝を狙う2位のG大阪がFC東京を2―1で下し、首位・浦和との勝ち点差を3に縮めた。MF遠藤保仁(34)が1ゴール、1アシストと活躍。後半8分にMF大森晃太郎(22)の先制ゴールをお膳立てすると、同14分にはJ1通算最多タイとなる17本目のFK弾を決めた。次節にG大阪が勝ち、浦和が敗れると、首位が入れ替わる。

 奇跡の逆転Vへ、一歩下がって二歩前進した。前節で柏に敗れて連勝が止まったG大阪がFC東京に2―1で勝利。最大14あった首位・浦和との勝ち点差を“最接近”の「3」に縮め、自力優勝の可能性も復活した。

 頼れる大黒柱の正確無比な右足が、白星を呼び込んだ。1点リードの後半14分、左サイドのほとんど角度がないところで得た直接FK。「ニアが空いていた。100%狙った訳ではないけど、誰も触らなければ入るイメージ」で蹴った遠藤のボールは鋭いカーブがかかって相手ゴールに突き刺さった。長谷川監督も「遠藤しか決められない」と絶賛したJ1通算17点目の直接FK弾。先月の鳥栖戦で元浦和FW福田正博氏に並ぶ通算26点目を決めたPKに続き、FKでも横浜MF中村に並んで最多タイとなった。

 先制点も背番号7の右足から生まれた。後半8分、ラストパスを受けた大森がペナルティーエリア外からミドル弾。7月17日の神戸戦で右膝を負傷、先月末に戦線復帰してからの初ゴールに「今まで何も仕事ができていなかったけど、きょうは1つできた」と胸を張った。エース宇佐美や相手の日本代表FW武藤と同い年の22歳。代表級の選手に劣らない実力を見せても「僕は陰で、こそこそやっていきたい」と謙虚な口ぶりでほほえんだ。

 次々節の11月22日にはアウェーで首位・浦和との直接対決が待つ。天皇杯、ナビスコ杯との3冠が完全に視野に入る中、主将の遠藤は「全員がチャンピオンになりたいと思っている。このメンバーでやる限り、優勝できる」と力強く宣言。結果次第で首位浮上の可能性もある次節・仙台戦で勝利を収め「今季最大の決戦」の舞台となる埼玉へ乗り込む。

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