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変幻自在の戦術…オランダ 自分たちの形になれば

[ 2014年7月4日 08:52 ]

準々決勝が行われるサルバドルに到着したオランダのロッベン(ゲッティ)

W杯準々決勝 オランダ―コスタリカ

(7月4日 サルバドル)
 W杯ブラジル大会は4、5日(日本時間5、6日)の2日間にわたり準々決勝が行われる。欧州4、南米3、中米1チームの8強で争われる4試合のポイントをスポニチ本紙評論家の小倉隆史氏(元日本代表FW)が紹介する。

 オランダはメキシコ戦で伝統のウイング攻撃を封印し、5―3―2のシステムで守備を固めて勝ちにこだわる姿勢を見せた。さらに、4―3―3、4―2―4と自在にシステムを変えて相手を驚かせたが、どこのポジションでもこなすベテランのカイトの存在が大きい。勝敗の鍵を握るのはFWのロッベンとファンペルシー。サイドバックの攻撃参加などで全体的に前で展開できれば、ロッベンのスピードとファンペルシーの抜群の決定力が生きる。1次リーグでも点を取っており、自分たちの形に持ち込めれば問題はないだろう。

 コスタリカはひた向きに全員攻撃、全員守備を貫き、積極的にプレスをかけてボールを取りにくる。だが、体力的には厳しく、足が止まる時間もある。オランダの変幻自在な攻撃で目先を変えられて走らされると、消耗する可能性もある。しかし、ボールを止める、蹴るなどの技術は高く、FWキャンベルはスピードもあるし、いいボレーを持っている。MFルイスとともにためがつくれるので、オランダも注意が必要だ。

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2014年7月4日のニュース