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ACミラン副会長が明かす 本田獲得を決めたザック監督の言葉

[ 2013年12月24日 09:16 ]

アドリアーノ・ガリアーニACミラン副会長

 ACミランのアドリアーノ・ガリアーニ副会長(69)が独占インタビューに応じ、来年1月から加入する日本代表MF本田圭佑(27)について激白した。補強などの実務のトップに立つ同氏はイタリアメディアに対してもほとんどインタビューに応じることはないが、スポニチ本紙だけに本田獲得を決断した理由、本田が背番号10を選んだ経緯などを語った。

 ――本田獲得を決断した理由は?

 「実はアルベルト・ザッケローニ(日本代表監督)に相談したのですが、サッカーに対する姿勢や強いメンタルなど本田のことを絶賛していました。ザッケローニはミランでスクデット(リーグ優勝)を1度獲得していますし、私も彼をとても信頼しています。もちろん、それ以前にも選手として本田は知っていました。でも性格などについては知らなかったので、本田の代表での指揮官でもあるザッケローニの言葉が、獲得する上でとても重要なものとなりました」

 ――ミランは苦しいシーズンを送っています(現在リーグ戦は20チーム中13位)。本田は低迷するチームを救えますか?

 「圭佑のプレースタイルは、カカー、バロテッリ、エルシャーラウィらチームにいるFW陣のプレースタイルとぴったりとはまる。本田は4―3―2―1の2列目の右でプレーすると思うが、そのポジションはもともとかなり手薄でしたから」

 ――なぜCSKAモスクワは今夏に移籍を阻んだのでしょうか?

 「それがなぜなのか私自身も理解に苦しむ。我々は夏に正式オファーを出した。でも獲得はかなわなかった。残念なことに本田はCSKAで欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場していますから、ミランではCLに出場できませんね」

 ――本田とはかなり前に契約し契約書もイタリアリーグ連盟(レガカルチョ)に提出されていました。なぜ秘密にしていたのですか?

 「なぜなら、モスクワでは彼のミラン移籍についてかなりの問題に発展していました。だから本田との約束もあり、我々は口にチャックをすることにしたんです。本田がまだCSKAでプレーしている間は、CSKAのサポーターを刺激したくなかったですから」

 ◆アドリアーノ・ガリアーニ 1944年7月30日、ロンバルディア州出身の69歳。選手としてプロ経験はないが、84年にモンツァ(当時セリエB)の副会長に就任。元イタリア首相のベルルスコーニ氏がオーナーとなった86年にACミラン副会長に抜てきされ、チームの黄金時代を築き上げた。現在は、イタリアサッカー協会の副会長も務める。

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