×

ザック監督ウルグアイ戦へ大胆改造 前田ら常連落選

[ 2013年8月9日 06:00 ]

会見する原技術委員長(左)とザッケローニ監督

 これはサバイバル競争の号砲だ。8・14ウルグアイ戦のメンバー発表。ザッケローニ監督が初めて大胆なチーム改造に着手した。「結果を求めないわけではないが、この1年はW杯に向けていかに準備できるか、新たなステージ。これからもメンバーをいじる可能性はある」。結果を最優先に考えたW杯予選やコンフェデ杯はチームコンセプトの理解を重視して人選した。一方でマンネリから閉塞(へいそく)感も指摘されてきたが、今回は選考の基準が明らかに違った。

 新メンバーには台頭著しい柿谷をはじめ森重、山口、青山ら7月の東アジア杯でデビューした6選手が名を連ねた。「チームの成長を考えた上での選考。東アジア杯は非常によくやってくれた。国内組がどれだけできるか見たい」。所属クラブの日程の影響で試合前日にしか合流できない乾、細貝らの招集は見送り、新たな血を加え、チーム全体を成長させる道を選択した。

 一方、予想外の落選で衝撃が走ったのは前田、中村、栗原ら国内の常連組だ。特にエース格だった前田については「脱落ではない。ただ長く状態の上がらない時期があった。数日前(7月31日、磐田―浦和戦)に見た時は上がって来てはいたが、もう少しそっとしておいた方が良いと思った」と説明。競争の厳しさを感じさせた。

 合宿は12日にスタートする。「新しいメンバーは段階を踏んで使っていきたい。練習の中でどのように常連組に絡んでいくのか見たい。常連組と3日間、共に過ごしチームの空気を味わってほしい」。本田、香川ら日本が世界に誇るタレントと国内組の融合、そこから生まれるチームとしての進化。ザックジャパンのチームづくりは新たな局面に突入した。

続きを表示

2013年8月9日のニュース