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大宮 3発快勝!!“残留名人”が驚きの首位ターン

[ 2013年5月26日 06:00 ]

<甲府―大宮>後半、シュートを放つ大宮・ノバコヴィッチ(左)

J1第13節 大宮3-0甲府

(5月25日 中銀スタ)
 大宮が首位で中断期間に突入した。アウェーで甲府と対戦し、前半2分に相手が退場者を出したのを機に有利に試合を進め、3―0の快勝。勝ち点を32まで伸ばし、首位をキープした。

 開始4分で大宮が勝負を決めた。前半57秒、ズラタンがペナルティーエリア内に突進すると、松橋に倒されてPKを得た。ノヴァコヴィッチがそのPKを確実に決め、一気に流れを引き寄せた。松橋は一発退場。記録上、退場は2分となったがこれまでJ2で開始9秒で菅原(東京V)が退場になった記録はあるがJ1では最速となった。

 数的優位があれば、今の大宮には鬼に金棒。試合開始時の気温が26・1度。暑さでスタミナを消耗していく甲府の隙を突き、20分に右サイドのFKから菊地が2点目、43分にもノヴァコヴィッチが決めた。4月にナビスコ杯で敗れた相手に3―0で快勝し、ベルデニック監督は「3点を取れたことに満足している」と振り返った。

 指揮官は「首位に立つには理由がある」と語る。最大の特長である組織プレーを徹底させるため、試合のたびに修正点を洗い出し、映像を使って反省を促す。緻密な姿勢がチームに浸透。「個々にスーパースターがいるわけではないが、集団で力を発揮するチーム。スピーディーに攻め、コンパクトに守ることを続ける。今季ここまでというより昨年から続いていること」と胸を張った。

 これで中断期間を首位で迎えることが決定。ノヴァコヴィッチは「日本中が驚いていると思う。昨季は残留争いしていたのが、前半で勝ち点32、今やっていることを続けたい」という。チームは27日から10日間のオフ。そして、6月中旬に静岡県内で合宿を開始し、7月6日のリーグ再開に備える。「土台がしっかりできていればプラスアルファでさらに進化できる」と渡辺は自信を見せる。再開後は各チームの目標になるが、大宮もレベルアップを止めるつもりはない。

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