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マンU香川 ファーガソン監督のホーム最終戦で躍動

[ 2013年5月13日 06:00 ]

優勝トロフィーを掲げるファーガソン監督と、香川真司らマンチェスターUの選手たち

プレミアリーグ第37節 マンチェスターU2―1スウォンジー

(5月12日)
 恩師の花道を白星で飾ろうと、マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が必死にボールを追った。12日のホーム・スウォンジー戦で4―2―3―1の右MFでフル出場。前半14分に右サイドからエルナンデスに絶妙のクロスを送るなど積極的に攻撃に絡んだ。今季限りの退任を表明したファーガソン監督のオールド・トラフォード最終戦。指揮官から「真司は来季はもっと良くなるだろう」と太鼓判を押されており、下手なプレーはできなかった。

 試合前には両チームの選手が並んで、1499試合目の采配となる名将の入場を拍手で迎えた。スコールズが今季限りの現役引退を表明したことも注目度に拍車をかけ、ネット上の入場券価格は1000ポンド(約15万6000円)まで高騰。指揮官に直接口説かれて今季から加入した香川にとっても特別な一戦だった。

 既に来季に向けた戦いも始まっていた。この日は移籍が噂されるルーニーはベンチ外。現地メディアによると、来季から指揮を執るモイーズ監督は現在率いるエバートンからベルギー代表MFフェライニの補強を検討している。新監督を迎えての定位置争いは早くも波乱含みで、香川には今季中にインパクトを残したいとの心理も働いていた。選手、サポーターの思いが結実し、試合は後半42分のファーディナンドの決勝弾で勝利。名将との別れを惜しむように、会場では雨が降り続いていた。

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