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V逸で不和拡大…チェルシーMF「ブラジル人だけ本気だった」

[ 2012年12月18日 06:00 ]

チェルシーのブラジル人MFルーカス・ピアゾン

 世界一を逃したチェルシー(イングランド)にさらなる不協和音が浮上した。コリンチャンス(ブラジル)に0―1で敗れたトヨタ・クラブW杯決勝から一夜明けた17日、イレブンは成田空港から疲れた表情で英国へ戻った。過去5連覇していた欧州王者が06年のバルセロナ(スペイン)以来の準優勝に終わったことで、複数の選手からは不満の声が上がった。

【クラブW杯試合結果】

 決勝でベンチ入りしたものの出番がなかったブラジル出身のMFルーカス・ピアゾン(18)は試合後、母国のメディアに「多くの選手に王者になりたいという強い気持ちがなかった。受け入れ難い」と発言していたことが発覚。同僚を痛烈に批判した裏には、同大会を重視するブラジル人選手とその他の選手のチーム内での温度差があった。ピアゾンが「全力を出したのはブラジル人だけ」と言うように、敗戦後に悔し涙を流したのはDFダビド・ルイス(25)とMFラミレス(25)のブラジル代表コンビ。同代表のMFオスカル(21)が決勝で先発から外れて、母国のテレビ局に「頭がおかしい」とベニテス暫定監督を批判したのも、タイトルを本気で望む気持ちの裏返しだった。

 指揮官は「チームの調子が上がってきたのが大会の収穫」と強がったが、タイトルを逃した後に残ったのは強行日程による疲労と選手間の不和。すでに欧州CLで敗退し、国内リーグ戦でも3位から逆転Vを目指す道のりは限りなく厳しい。

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2012年12月18日のニュース