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ザック監督 名誉挽回のチャンスに…イタリアとの対戦を熱望のワケ

[ 2012年11月27日 07:30 ]

フランスに戻るリヨン・大滝(右)と笑顔を見せるザッケローニ監督

 来年6月にブラジルで開催されるコンフェデレーションズ杯の組み合わせ抽選会(12月1日、サンパウロ)に出席する日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が26日、成田空港から出発した。

 各大陸王者などが参加する大会で、指揮官は母国イタリアとの対戦を熱望。母国との対戦が実現すれば、名誉挽回のチャンスとなる。

 セリエAでは95~98年に指揮したウディネーゼを躍進させ、98~99年シーズンにはACミランでスクデット(リーグ優勝)を獲得。年間最優秀監督に輝くなど一時代を築いたが、その後は苦しんだ。ラツィオ、インテル・ミラノ、トリノ、ユベントスを率い、結果を残せずにすべて1年以内で退任。イタリアでは“過去の名将”のレッテルを貼られている現実がある。

 24日には日本とイタリアの友好関係を発展させたことなどを理由に「イタリア連帯の星勲章・コメンダトーレ章」を受章。母国での評価を取り戻しつつあるだけに、イタリア戦実現への機は熟している。その上で、指揮官は「大会なので、できるだけ駒を前に進めたい。ブラジルとスペインが一番強いと思うので、その2カ国とはできるだけ後で対戦したい」と発言。裏を返せばイタリアには十分に勝機があるという自信の表れともとれる。
 
 1次リーグで日本とイタリアが同組になる確率は2分の1。カテナチオを破る青写真を描きながら、指揮官がドローに臨む。

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