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8年ぶり大観衆「長かった」 広島初Vにサポーター歓喜、涙

[ 2012年11月24日 19:35 ]

広島の選手(手前)を称えるスタンドのサポーター

J1第33節 広島4-1C大阪

(11月24日 広島ビ)
 試合終了間際に降り出した雨に、サポーターのうれし涙が重なった。サッカーJ1の広島が、広島広域公園陸上競技場での本拠地最終戦で初の年間優勝を決めた。待ちわびた栄冠にサポーターは「これまで本当に長かった」と喜びをかみしめ合った。

 試合は広島がC大阪を終始圧倒。得点王をほぼ手中にしている佐藤寿人が落ち着いてPKを決めると、観客は大きな「寿人コール」を送った。試合終了後に仙台の試合結果が電光掲示板に映し出された瞬間、この日一番の歓声が上がった。

 集まった観客は3万2724人。ホームで1994年以来の3万人の大台に乗った。森保一監督は「良い雰囲気をつくっていただいた。来年の年間シートも購入してください」とあいさつ。会場は大きな笑いに包まれた。

 観客席前に集まった選手から、優勝銀皿がサポーターにも手渡された。松江市から来た介護福祉士の藤原一博さん(37)は「降格のときはみんな泣いていた。今日は歓喜でうれしいです」としみじみ。Jリーグ設立当初から広島を応援してきた広島県福山市の会社員中根義之さん(58)は「派手な選手はいないが、クラブ全体で勝ち取った」と誇らしげに話した。

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2012年11月24日のニュース