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岩政熱望 先輩の日本ハム・栗山監督に弟子入り

[ 2012年10月4日 06:00 ]

10年1月、白鵬(中)と握手する巨人・豊田(左)と岩政

 栗山マジックにあやかりたい。プロ野球日本ハムのパ・リーグ制覇から一夜明けた3日、鹿島の日本代表DF岩政大樹(30)が、就任1年目でリーグ優勝に導いた栗山英樹監督(51)への対面を熱望した。過去に能や大相撲などにチャレンジしたサッカー界きっての理論派は、東京学芸大の大先輩からザックジャパン定着へのヒントを学ぶ覚悟だ。

 スポーツ界では数少ない東京学芸大OBの活躍に、岩政の表情が緩んだ。話題は日本ハムのパ・リーグ制覇。チームを指揮した大先輩について「栗山監督が就任1年目で優勝したのは素晴らしいですね。同じ大学の先輩が活躍してうれしいし、刺激を受けます」と興奮気味に話すと「残念ながら面識はないんですけど、(本人から)いろいろと話を聞いてみたいというのはある」と対面を熱望した。

 岩政はこれまでにも能や狂言、大相撲など、全く違った分野の動きを学び、プレーに生かしてきた。30歳を迎えた現在も向上心は旺盛で、同じプロの世界で結果を出した栗山監督に興味を持つのは自然な流れだった。特に絶対エースのダルビッシュの抜けたチームで若手の潜在能力を引き出した手腕に注目しており、勝負に対する考え方など精神面でヒントを得たいという。「学芸大のOBが集まる機会はほとんどないので、これからはそういう場をつくっていければいいなと思う」とのプランも披露した。

 所属する鹿島は現在リーグ戦13位に低迷するが、ナビスコ杯では準決勝に勝ち進んでおり、第1戦を終えて柏を3―2でリード。連覇のチャンスを残しており「栗山監督にあやかってナビスコ杯は優勝したい」と国内16冠目のタイトルへの思いも強くした。岩政は4日に発表される日本代表の欧州遠征メンバーの当落選上にいるが、14年W杯ブラジル大会出場に向けさらなるステップアップが求められている。新境地を切り開くのは今しかない。

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2012年10月4日のニュース