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柏木&槙野弾!浦和 元広島“不敗コンビ”で逆転勝利

[ 2012年9月16日 06:00 ]

<横浜・浦和>前半、浦和・柏木(中央)はゴールを決める

J1第25節 浦和2―1横浜

(9月15日 日産ス)
 J1第25節は各地で9試合が行われ、浦和は日本代表DF槙野智章(25)の決勝点などで2―1と横浜に逆転勝ちした。首位攻防戦は、広島が仙台を2―1で破り、勝ち点を47に伸ばして2節ぶりに首位を奪回。代わって2位に転落した仙台は勝ち点45で3位の浦和に並ばれた。残り9節で優勝争いは、上位3チームが勝ち点2差にひしめく大混戦となった。
【試合結果 順位表】

 サッカー人生の大半を一緒に過ごしてきた親友の柏木&槙野の元広島コンビが浦和で初めてそろってゴールを決め、逆転勝ちで大きな勝ち点3をもたらした。

 前半5分に先制点を許したが、この試合でリーグ通算200試合出場を果たした柏木が窮地を救った。同23分、左サイドの槙野がゴール前にスルーパス。中央に走り込んだ柏木が「久々にオシャレなゴールだった」と自画自賛した技ありの左足ループシュートが決まり、振り出しに戻した。

 柏木の同点弾に触発された槙野が勝負を決めた。後半19分、ドリブル突破から原口が放ったシュートは相手GKにはじかれたが、逆サイドを駆け上がってきた槙野が右足で決勝点となる勝ち越し弾を突き刺した。プライベートでも行動を共にする2人のアベック弾は7回目だが、全て勝利につながっている。槙野が「俺と陽介は日産スタジアムのマリノス戦は相性がいい。1点目はあうんの呼吸。ゴールのにおいがプンプンしていた」と話すように、09年3月7日の横浜戦でもアベック弾を決めていた。

 同い年の柏木と槙野は広島ユース出身で、ともに06年にトップチームに昇格。07年のU―20W杯もそろって出場した2人は、広島時代の恩師で今季から浦和の指揮を執るペトロヴィッチ監督のサッカーの継承者。好調を象徴する存在としてチームを支えている。

 2位・仙台と勝ち点で並び、首位に立った古巣・広島も勝ち点2差で射程に捉えた。11日のW杯アジア最終予選イラク戦のメンバーにも追加招集された槙野は「代表でもらった刺激をチームに還元したい。いい順位にいて、優勝という言葉を最近はよく耳にするけど、上を見すぎると足をすくわれる」。残り9試合。6年ぶりのリーグ制覇に向けて、一戦必勝で着実にスパートをかける。

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