×

無言&金髪“実戦モード”本田 9戦6発、中東キラー弾だ

[ 2012年9月6日 06:00 ]

練習でボールを回す日本代表・本田(左から2人目)

キリンチャレンジカップ2012 日本―UAE

(9月6日 新潟・東北電ス)
 試合前日は報道陣へのコメントを控える“無言の儀式”は、たとえ親善試合でも変わらない。髪の色を金色と黒の2色から、元の金一色に戻した本田圭佑は、真っすぐ前を見据えながら取材エリアを通り過ぎた。

 イラク戦こそが大一番。だが、ザックジャパンは最近2試合連続でドローに終わっている。本田も8月15日の親善試合ベネズエラ戦後には「個人、個人が満足していたら先はない。次に生かさないといけない」と悔しさを隠さなかった。6月のW杯最終予選3試合の前には「勝ち癖を付けることが大事なんだ」と口を酸っぱくして言い続けた本田。UAE戦は勝利の味を取り戻す戦いとなるだけに気の緩みはない。「試合に出てますから(コンディションは良い)」と話す通り、CSKAモスクワではリーグ戦7試合連続先発で3得点を挙げており状態も良い。

 “中東キラー”としての期待も大きい。国際Aマッチ通算36試合12得点。そのうち中東勢との対戦は9試合あるが、合計6ゴールを稼いでいる。豪快な先制ボレーを叩き込んだ6月3日のW杯最終予選初戦オマーン戦、自身初のハットトリックを達成した同8日の同予選ヨルダン戦の記憶は新しい。UAE戦でも弾みをつけて、イラク戦に臨みたいところだ。

 右膝半月板損傷などによる離脱を経て、日本代表に復帰した今年5月には「新しい本田圭佑を見せたい」と宣言。以後5試合で4得点とより得点力を高めた姿を披露している。ザックジャパンの“負の流れ”を本田の左足が振り払う。

続きを表示

2012年9月6日のニュース