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西野采配ズバリ!都倉投入で“超攻撃”スタイルを演出

[ 2012年8月19日 06:00 ]

<札幌・神戸>試合後、石崎監督(右)と握手する西野監督

J1第22節 神戸4-2札幌

(8月18日 札幌厚別)
 勝負師の血が騒いだ。2点のリードを追いつかれ、さらに追い風がホーム・札幌に吹いていた後半35分。神戸の西野監督は都倉を前線に投入。すると1分も経過しないうちに長身FWがゴール前で起点となり、野沢が勝ち越し弾。さらに2分後、都倉が頭で4点目を突き刺した。「攻撃的なメッセージをどうやって送るのかを考えての起用」。G大阪時代に幾多の交代で“メッセージ”を乗せ続けた名将が、ついに神戸でその神髄を見せつけた。

 同時に不満も。4―2とリードして迎えたロスタイム、ボールを保持し逃げ切りを図る。セオリー通りともいえるこのプレーに不機嫌な表情を浮かべた。「5点目を取りに行くのも可能だった。ああいう状況でキープしようとする姿勢は好きではない」。“超攻撃”がモットーだけに勝ち点3の満足感は半減した。

 ただ、ヴィッセルの選手が攻撃サッカーを初体現したのも確かだ。野沢も指揮官に同調。「4点取ってボールもうまく回り出したし、チャンスがあれば行けた」。北の大地でつかんだ勝ち点3が、ヴィッセルの新たな可能性を示した。

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