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イタリア PK戦制しベスト4進出

[ 2012年6月25日 06:28 ]

<イングランド0―0(PK2-4)イタリア>ベスト4進出が決まった瞬間のイタリア代表の選手たち

欧州選手権準々決勝 イングランド0―0(PK2-4)イタリア

(6月24日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は24日(日本時間25日)、準々決勝の1試合が行われ、イタリアとイングランドの対戦は、PK戦の末イタリアがベスト4進出を決めた。
【試合結果】

 試合は開始から両チームともに積極的に仕掛ける。前半3分、イタリアが右サイドMFマルキージオの折り返しに、MFデロッシがペナルティーエリア中央外からダイレクトでシュートを打つが、ゴール左ポストに当たり決まらない。

 同5分、イングランドMFミルナーのクロスが、ゴール前でDFジョンソンに渡る。ジョンソンの放ったシュートは、GKボッフォンに片手でセーブされる。同14分、ジョンソンの右クロスにFWルーニーがダイビングヘッドで合わせるが、ボールはクロスバーの上を越える。

 イングランドが主導権を握っていたが、イタリアが反撃する。同25分、裏を抜けたFWバロテッリがフリーでチャンスをむかえるが、シュートはDFテリーにブロックされる。同32分、MFモントリーボの浮き球のパスに、バロテッリがボレーシュートを打つもGKハートがセーブ。

 イタリアが主導権を握り、攻勢が続く。同38分、FWカッサーノの強烈なシュートはGKハートがセーブ。同41分、MFピルロのパスをカッサーノが頭で中央に落としたところに、バロテッリが飛び込むも、DFにクリアされる。前半は0―0で終了。

 後半3分、イタリアCKをGKハートがクリアすると、こぼれ球が再び前線に送られると、フリーのデロッシがシュート打つが、ゴール右に外れる。同8分、デロッシのロングシュートをハートがセーブすると、そのこぼれ球をバロテッリがシュート。これもハートが弾くと、再びこぼれたボールを、モントリーボが打つが、ゴール上に外れた。

 劣勢が続くイングランドは、キャロルとウォルコットを投入すると、試合は拮抗した展開をむかえる。イタリアは後半33分、35分に、MFディアマンティ、MFノチェリーノを入れて、打開をはかる。

 同44分、ペナルティーエリア内でノチェリーノがボールを受けるが、シュートはジョンソンにブロックされる。後半はこのまま終了し、今大会初の延長戦に突入する。

 延長戦に突入しても、イタリアが試合を完全に支配するが、全員守備で守るイングランドの牙城をなかなか崩せない。延長後半10分、ディアマンティの右クロスに、ゴール前でノチェリーノが頭で合わせてネットを揺らすが、オフサイドの判定。延長にもゴールが生まれず、勝負はPK戦で決着へ。

 PK戦では、イングランドの3人目ヤングがクロスバーに当ててしまい、4人目A・コールはGKブッフォンにセーブされる。イタリアは2人目のモントリーボが外すが、残りの4人が決めて、PK戦を4-2で制した。

 イタリアは35本のシュートを放ち、イングランドを圧倒するも決め手を欠いた。PK戦ではGKブッフォンの好セーブなどもあり、準優勝した00年大会以来3大会ぶりベスト4進出を果たした。

 準決勝は27日にポルトガル―スペインが、28日にドイツ―イタリアが行われる。

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