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スペイン歴史的勝利!ベスト4で“イベリアダービー”が実現

[ 2012年6月24日 06:30 ]

<スペイン2―0フランス>先制となるヘディングシュートを決めたスペイン代表のMFシャビ・アロンソ

欧州選手権準々決勝 スペイン2―0フランス

(6月23日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は23日(日本時間24日)、準々決勝の1試合が行われ、連覇を狙うスペインがフランスを2―0で下し、2大会連続でベスト4進出を決めた。スペインはフランスとの公式戦7試合目にして、初白星となる歴史的な勝利。
【試合結果】

 前人未到の主要大会3連覇を狙うスペインは、グループリーグ初戦のイタリア戦と同じく、FWセスク・ファブレガスを起用したゼロトップ”布陣を採用する。フランスはボールを支配されることを想定して、DFドビュシーを中盤で起用しMFナスリをベンチスタートにするなど、守備的な布陣。

 試合は開始からスペインがボールをまわし、フランスがスペースを埋めて守る展開。前半7分、ロングボールからペナルティーエリア内に侵入したセスク・ファブレガスが、DFクリシーに倒されるも主審はPKを取らない。

 同19分、MFイニエスタのスルーパスから、左サイドをDFジョルディ・アルバ抜け出す。ジョルディ・アルバはドビュシーを振り切って、左ゴールラインぎりぎりからファーサイドにクロスをあげると、フリーのMFシャビ・アロンソが頭でゴール左に叩き込んで、スペインが先制。

 1点を追うフランスがチャンスをむかえる。同26分、ペナルティーエリア手前のFKをFWベンゼマが打つが、クロスバーの上を大きく外れる。同33分、ペナルティーエリア手前左のFKをMFカバイユがゴール左上に放つも、GKカシージャスがセーブ。前半はスペインの1点リードで終了。

 後半に入るとフランスが、前線から積極的にプレスをかける。後半6分、左サイドからMFリベリのクロスに、ドビュシーが頭で合わせるが、ボールはわずかにクロスバーを越える

 同20分前後に、両チームが2人ずつ選手を交代する。フランスはFWメネズとMFナスリと、攻撃的な選手を投入。スペインはFWペドロとFWトーレスを投入し、縦への攻撃スピードをアップさせる。

 同26分、カウンターからリベリが左サイドを突破すると、角度がないところから折り返すが、GKカシージャスが片手でキャッチする。同38分、左サイドからリベリがクロスをあげるも、GKカシージャスがキャッチ。

 スペインは押されるシーンも、GKカシージャスとDF陣が落ち着いて対応する。試合終盤にペナルティーエリア内でパスを受けたFWペドロが、レビエールに倒されてPKを獲得。シャビ・アロンソが冷静にゴール左に決めて、スペインが試合を決定づけた。

 スペインは華麗なパスワークから、サイド攻撃やDFの裏を狙った攻撃が効果的で、3試合連続完封となる安定した守備力で、相手を寄せつけなかった。フランスは先制されたことが響き、後半は押すシーンもあったが、相手の落ち着いた試合運びに、力の差を感じる結果となった。

 スペインは27日(日本時間28日)準決勝で、ポルトガルとの“イベリアダービー”をむかえる。

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