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3連敗の清水 救いは大前…先発落ちに奮起、ヘッドで先制弾

[ 2012年2月11日 12:13 ]

<清水・杭州緑城>2本目10分、清水FW大前(右)が先制点を決める

 J1清水は10日、静岡県の三保グラウンドで前日本代表監督の岡田武史氏(55)が監督に就任した中国・杭州緑城と練習試合を行い、2―3で逆転負けした。ミスから3失点で今季実戦は3連敗。救いは先発から外れたFW大前元紀(22)が先制点を決めたことだ。チームは11日にキャンプ地の鹿児島入りする。

 ショック療法で目覚めた。まさかの先発落ちで、2本目から出場した昨季のチーム得点王・大前がピッチに立ってから10分後。MF枝村匠馬(25)のパスを起点に、FW高木俊幸(20)の左クロスを大前がファーサイドから頭でシュート。相手GKのファンブルも誘ってゴールネットを揺らした。

 「トシ(高木)のボールも良かったし、マークしていた相手より前に出られたのでいけると思った」と大前。今季実戦4戦目での初得点。23日のアジア・スーパー・チャレンジ杯1回戦のサウスチャイナ戦のPK戦は2人目のキッカーに指名されながら失敗に終わるなど“ゴール”から見放されていただけに、昨年10月23日の甲府戦以来、2カ月半ぶりとなる得点の感触は心地良かった。

 「監督に今季はまだ得点がないことを言われていた。(先発を)外されても仕方ないと思っていたが外されても点を取るのが大事だと思っていた」と大前は奮起。練習試合とはいえチームは今季実戦で3連敗と結果も求めていかなければならない時期にきた。

 この日は最終ラインでの致命的なミスが相次ぎ後半19分からわずか10分間で3失点。杭州緑城の岡田監督の初陣でもあり、平日ながら1200観衆の前で集中力を欠いたプレーが目立った。アフシン・ゴトビ監督(48)は「信じられないミスから失点した。岡田監督を歓迎する意味だったのかな」と皮肉を込めた。

 左膝の治療で渡米中のMF小野伸二(32)に代わり主将マークを巻いたFW高原直泰(32)も「勝たないと雰囲気が上向きにならない。鹿児島(キャンプ)では結果にこだわっていく」と次戦13日のJ2京都戦へ切り替えていく。

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2012年2月11日のニュース