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清水新オプションは“4トップ” 高原「成熟させたい」

[ 2012年1月25日 13:34 ]

香港で練習する清水選手たち。左から高原、大前、伊藤、平岡

 アジア・スーパー・チャレンジ杯に出場しているJ1清水は24日、香港の市内グラウンドで練習を行った。アフシン・ゴトビ監督(47)は前日23日の1回戦・サウスチャイナ(香港)戦前半にテストした今季新オプションの実質“4トップ”に手応え。26日の強豪・城南一和(韓国)との決勝(香港スタジアム)でも、状況に応じて攻撃的布陣を採用し、優勝を手土産に帰国するつもりだ。

 最高気温13度。小雨と曇り空が続く肌寒い香港で、サウスチャイナ戦の先発組はクールダウン。それ以外の選手は約1時間、ボールを使った通常の練習を行った。練習後、ゴトビ監督は21日の香港入り後、初めてホテルから外出を許可。決勝を前に選手は英気を養った。

 粋な計らいは、ここまでの仕上がりが順調であることを証明している。「香港のチームを格下とみる人は多いが、数カ月前までバルセロナと対戦した選手(FWマテヤ・ケジュマン)も出場したのだから」とPK戦勝利とはいえ、今季初実戦の内容にも及第点を与えた。

 新オプションが機能したことも、指揮官の表情を緩めた。サウスチャイナ戦は昨季同様の4―3―3布陣でスタートしたが、FW伊藤翔(23)を2列目のMFに下げた実質4トップをテストした。「タカ(高原)はボールをもらいに下がる特徴がある。そうなったときに伊藤がFWに上がるように指示していた」。サウスチャイナは昨季Jでも苦戦したカウンター主体のチームだったが、ボール支配率を高め、前半は圧倒した。新オプションはそうした相手との対戦で効果を発揮しそうだ。

 高原直泰(32)は「最初の試合でチームがやろうとしたことはできていた。成熟させたい」とサウスチャイナ戦を振り返り、次へのステップを「もう少し多く縦に(パスを)入れないとスピードアップしない。次はチャレンジしたい」とした。城南一和は一昨年のアジア王者。当時、水原三星に所属して対戦した高原は「メンバーは当時と代わったけどやはり強い。韓国勢はシーズンが終わるのが早く、12月から始動して状態もいいが、やるからには結果も残したい」と自身の追い風となる新オプションでゴールを狙う。

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2012年1月25日のニュース