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長友 ミラン挑発!!初日から強烈パフォーマンス

[ 2011年7月12日 06:00 ]

<インテル>インテルファンの歌をノリノリで披露し、チームメートおよびガスペリーニ監督(長友後方左)を大笑いさせる長友佑都

 インテルミラノの日本代表DF長友佑都(24)がチーム合流初日からいきなりド派手なパフォーマンスを披露した。今季からガスペリーニ新監督を迎えたインテルミラノは10日、イタリア北部ピンツォーロでキャンプインした。長友は初日からフルメニューを消化し、練習後に開催されたイベントでは、宿敵ACミランを挑発するチャント(試合中にサポーターが歌う応援歌)を振り付きで演じて見せた。

 長友の“ワンマンショー”だった。インテルは10日の練習後、合宿地ピンツォーロの市庁舎前広場で新シーズンに向けたイベントを開催した。まず、おなじみのお辞儀パフォーマンスでサポーターの心をつかんだ長友は、イベント終盤スナイダーに促されてステージ前方へ。マイクを手に跳びはねながら拳を振り上げて「CHI NON SALTA ROSSONERO E’!(跳ばないヤツはACミランのファンだ)」と熱唱した。

 長友が歌ったのはインテルへの愛情を表し、宿敵ACミランを挑発するチャント(応援歌)。ミラノダービーではインテル・サポーターがこのフレーズを連呼しながらジャンプする。長友の熱演に広場を埋めた約3000人のサポーターも大興奮。ガスペリーニ新監督まで一緒に跳びはねた。最後に長友がイタリア語で「全部勝ちます。インテルでのプレーを愛してます」と絶叫。ボルテージは最高潮に達した。

 日本から前夜にミラノ入りしたばかりだが、約1時間の練習でもエンジン全開だった。6人ずつに分かれてのパス回しではエトオ、スナイダーらと体をほぐし、プレスの練習では素早い動きでボールホルダーから2度ボールを奪取した。5000人以上が訪れた観客席に近づくと「ユウト」コールが起こるなど圧倒的な存在感を示した。

 昨季終盤、左サイドバック(SB)で定位置を獲得した長友についてガスペリーニ新監督は11日の会見で「彼が一番自分を出せるのは昨季やっていたポジションだ」と基本的な起用法は変えないことを明言。その上で「2つ以上のシステムを試合中に変えられるようにしたい。長友は複数の役割に対応できる選手」と両SB、中盤でもプレーできる能力を評価した。新指揮官の下で新たな競争が始まるが、初日からピッチ内外で強烈アピール。長友は最高の形で2シーズン目に突入した。

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2011年7月12日のニュース