悲願の初制覇へ　アネルカ２発でチェルシー快勝

コペンハーゲン戦で２得点のアネルカ

欧州ＣＬ決勝トーナメント１回戦第１戦 チェルシー２―０ＦＣコペンハーゲン

（2月22日）
　チェルシーが意地の勝利で８強に前進した。格下のＦＣコペンハーゲンが相手とはいえ敵地で快勝。アンチェロッティ監督は「われわれはまだ生きている」と強調した。

　エバートンと戦った１９日のＦＡ杯４回戦でＰＫ戦の末に敗退。首位マンチェスターＵを勝ち点１２差で追う国内リーグは指揮官自ら白旗を掲げ、残されたタイトルはＣＬしかない。ＦＡ杯から中２日という厳しい日程でエースのドログバを先発から外さざるを得なかったが、ＣＬで好調のＦＷアネルカが２得点。前半１７分にパスミスを奪って先制し、後半９分に追加点を挙げた。ＦＷフェルナンド・トーレス加入で影が薄くなっていたが、通算７得点で得点ランク首位に浮上。チームを公式戦４戦ぶりの勝利に導いた。

　３季ぶりの国内無冠が決定的な状況で去就問題が浮上する指揮官だが、辞任は否定。「この大会を勝ち抜くことがモチベーション維持につながっている。可能な限り勝ち上がりたい」と訴えた。

　悲願のＣＬ初制覇で国内での不振を帳消しにできるか。過去７季で４強以上を５度数える強豪の挑戦は続く。