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開幕復帰目指す駒野 アジア杯に刺激「早くサッカーがしたい」

[ 2011年1月15日 12:23 ]

原点回帰のフラッグをバックに走るDF駒野友一

 昨年10月の日本代表韓国戦で右上腕部骨折の重傷を負った磐田DF駒野友一(29)が、14日、大久保グラウンドで始動した。回復は順調で、2月10日の鹿児島キャンプまでには完全合流できる見込み。6年ぶりの開幕戦白星に貢献するとともに、日本代表復帰も目標に掲げた。

 復活ロードを一歩一歩踏みしめた。新年初の練習場でのリハビリ。室内で筋力トレの後、グラウンドで15分走を2本。軽めのメニューながら、視線はしっかりと3月5日の開幕をとらえていた。「(開幕には)間に合うと思う。最近は開幕戦で白星を挙げられていないので、勝てるようにしっかり調整していきたい」。右サイドバックの定位置で、6年ぶりの勝利に貢献し、喜ぶ自分の姿をすでに思い描いている。

 患部も順調に回復している。13日には浜松市内の病院で検査を受けた。「骨はもう少しで完全にくっつく。医師からは完全合流してもいいと言われました」。復帰への太鼓判をもらい、あとはメディカルスタッフと相談して、2月10日からの鹿児島キャンプ前の合流を照準に、徐々にステップアップしていく考えだ。

 アジア杯を戦う日本代表にも刺激を受けている。13日深夜に行われたシリア戦は後半途中から観戦。「寝ていたが2時半ぐらいに目が覚めました。僕が出ていた07年もそうだが、相手が日本対策してくるので、厳しい戦いをしているなと思いました。でも、やっぱり試合を見ると早くサッカーがしたくなりますね」。焦りは禁物だが一刻も早く復帰し、その輪の中に入りたいという思いを強くした。

 今季のクラブ目標はACL圏内。その目標も駒野なしでは語れない。「1年フルで出たい。ナビスコ王者として恥じないチームにしないと。代表でも南米選手権がある。個人技で戦うチームが多いので、個で勝てる力を付けないと」。今年4月には第2子が誕生予定で、性別も待望の男の子と判明している。悲運に泣いた昨年の分まで、11年は歓喜の“駒野イヤー”にする。

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2011年1月15日のニュース