×

小さい頃嫌な思いをした 大分新監督は「負けず嫌い 攻撃的に」

[ 2011年1月14日 07:23 ]

J2大分の新監督に就任し抱負を語る田坂和昭氏

 サッカー元日本代表MFの田坂和昭氏(39)が、経営再建中のJ2大分で大きな一歩を踏み出す。初めてトップチームの指揮を執る新監督は「攻守において攻撃的なサッカーをしたい。J2で1桁を目指す」と気合十分だ。

 現役時代に日本協会公認の指導者ライセンスを取得したことを機に、教えることに興味を持った。「声がけやポジション、なぜこのトレーニングをするのかなど、いろいろ分かってきて面白いと思った」。平塚(現湘南)や清水、C大阪で活躍後、指導の道に没頭してきた。

 自らの性格を「負けず嫌い」と分析する。理由は、3歳のころから患った原因不明の障害にも起因する。「髪の毛がなく、嫌な思いをした。後ろ指を差されるより、サッカーで有名になってやろうと思った」と葛藤を打ち明けた。

 練習は「走り」を重要視。コーチ兼サテライト監督を務めた前所属の清水時代、陸上の専門トレーニングをこなしたFW岡崎慎司が日本代表へ急成長した経緯を目の当たりにしたからだ。浜松大から中・長距離の専門コーチを招聘し、徹底指導を行う。

 経営難の中、2季ぶりに胸スポンサー獲得に成功し追い風も吹き始めた。「選手も自分も若い。勝つためのチームだけではなく、人間としても一人前になってほしい」。育成に情熱を注ぐ田坂新監督が、新生大分を演出する。

続きを表示

2011年1月14日のニュース