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平山 鮮烈な代表デビュー!気迫のハット

[ 2010年1月7日 00:39 ]

日本―イエメン 後半、決勝ゴールでハットトリックを達成し祝福される平山(右手前)

 【日本3-2イエメン】鮮烈なハットトリックでのフル代表デビューとなった。窮地に立たされた若きチームを救ったのは、早くから日本を背負う大器と期待されてきた平山だ。試合後は「勝ててよかった」と話した。

 先発から外れたが、山田直の負傷で前半21分に出番が来た。気合を表に出さないタイプだったが、ボールに食らいつく姿勢には気迫が漂う。連係不足で2点をリードされる予想外の展開の中、前半42分、左CKを「いいボールが来たから合わせられた」という打点の高いヘディングでたたきつけ、反撃が始まった。

 標高2300メートルを超す高地とは思えないほど、前線を駆け回った。後半10分、乾の右クロスを受けると反転して左足で同点ゴール。「勝って帰りたかったから、もう1点を狙った」という34分には左足ボレーで勝ち越し点を奪った。

 長崎・国見高時代から注目され、アテネ五輪やオランダ1部リーグでプレー。しかし、その後は伸び悩んだ。北京五輪代表からも外れて存在感は薄れていたが、やはりここぞの勝負強さを持っている。

 岡田監督は「プレーが変わってきた」とその可能性に着目していた。潜在能力を発揮した“怪物”平山が日本のFW陣に地殻変動を起こしそうだ。

 ▼平山の話 勝ててよかった。1点目はいいボールが来たから合わせられた。点を取りたいと思ってプレーした。同点になっても勝って帰りたかったから、もう1点を狙っていた。(共同)

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2010年1月7日のニュース