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鹿島失速、清水1差、G大阪も4差に

[ 2009年9月28日 17:23 ]

 Jリーグ1部(J1)は首位鹿島の大失速で独走ムードが一転、混戦模様となった。2位清水が勝ち点1差まで迫り、雨で中断となっている第25節の鹿島―川崎で後半29分まで3―1とリードする川崎が勝つと、勝ち点4差の中にG大阪を含め4チーム。最後に笑うのはどこか。

 鹿島は第19節終了時で、2位との勝ち点差を最大の10まで広げた。だが、それまでわずか1敗のチームが20節以降は中断した川崎戦を除いて2勝5敗。12試合連続無敗で走る清水などの後続に一気に詰め寄られた。
 2カ月前の鹿島の戦いぶりからは予想できなかった展開だが、J1の優勝争いが最後までもつれるのは1シーズン制になった2005年以降の歴史が物語る。07年は鹿島が第29節終了時点で首位浦和との勝ち点10差を残り5試合でひっくり返し優勝。05年はG大阪が最大で首位に勝ち点12差をつけられながら、大混戦の末に制した。過去4年、すべて優勝は最終節に決定した。
 今季、鹿島が独走状態でも、鈴木強化部長は「いつかチーム状態が落ちる時期が来る。そこでいかに踏ん張れるか」と話していた。長丁場で安定した力を発揮し続けることがいかに困難か。鹿島が身をもって示している。

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2009年9月28日のニュース