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菊地 ケネディ止めて代表入りアピールだ!

[ 2009年8月15日 06:00 ]

仮想ケネディの横山知伸(左)をマークする菊地光将

 J1リーグは15日に再開し、2位の川崎Fはアウェーで10位の名古屋と対戦する。9月に控えるACL準々決勝の前哨戦となる一戦でカギを握るのが、プロ2年目DF菊地光将(23)だ。抜群の身体能力で身長差をカバーし、3戦連発中の名古屋のオーストラリア代表FWジョシュア・ケネディ(26)を封じてチームの勝利に貢献するとともに、岡田ジャパン入りをアピールする。

 試合前日恒例のセットプレー練習で、FWケネディのマークを任されたのはプロ2年目の菊地だった。ケネディ役の横山がボールを持つと、激しく体を寄せる。「デカいからヘディング強いですよね?頭には入ってます。ピッタリくっつかないとダメかなと」。名古屋入りしてから空中戦の強さを発揮し3戦連発中のオーストラリア代表を封じるのは、ヒゲ面が強烈な若き23歳DFだ。
 1メートル82の長身。垂直跳びはチームNo・1のDF伊藤に及ばないが、助走をつけたジャンプは驚異の高さで、チームメートからは「空中で止まって見える」と表現されている。1メートル89のDF寺田は「滞空時間が長い」と絶賛。入団1年目の昨季はボランチでプレーしたが、今季はその恵まれた身体能力を生かすためセンターバック(CB)にコンバートされ、5月10日の浦和戦で今季初先発。出場したリーグ戦は5勝3分けと負け知らずだ。特に5月16日の磐田戦では韓国代表FW李根鎬(イ・グノ)を封じ、関塚監督から「素晴らしい」と高く評価された。
 ケネディの身長は1メートル94で菊地より12センチ高いが「あれだけの滞空時間なら相手が跳ぶ前に跳べる。バランスを崩させたり体を当てて集中を切らすことができれば負けへん」と里内フィジカルコーチは太鼓判を押す。岡田ジャパンでは人材不足のCB発掘へ「ケネディ封じ」が代表入りの選考材料となるだけに、活躍次第では存在がクローズアップされる可能性もある。
 首位・鹿島との勝ち点差8を縮めるため、さらに1カ月後に控えるACL準々決勝も踏まえ、この2週間は念入りな名古屋対策を行ってきた。「鹿島に離されないためにも勝ちたい。僕は頑張るだけです」。攻撃力が武器の川崎Fだが、驚異のジャンプ力を誇るDFにも注目だ。

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2009年8月15日のニュース