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toto収益で校庭を芝生化

[ 2008年10月28日 12:15 ]

 文部科学省は28日、サッカーくじ(toto)の収益によるスポーツ助成金の配分先を決める中教審特別委員会を開いた。来年度から小中高など公立学校の校庭を芝生にする事業を対象に加えることを決めた。くじを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターが年内に、全国の自治体に助成希望を募る。

 最高当せん金額6億円の「ビッグ」人気で、助成財源の大幅な増加が見込まれるため、対象を拡大。従来も公設の野球場やテニスコートなどの芝生化は助成してきたが、校庭への助成は初めて。
 芝生にすると「けがをしにくく、年齢を問わず緑に囲まれて運動を楽しめる」(文科省)とされ、特別委も「国民に身近な助成制度とする上で有効だ」と校庭芝生化への助成を支持。放課後や休日に校庭が地域住民のスポーツ活動に開放されていることを条件に、対象に加える。
 小中高だけでなく、公立の幼稚園や特別支援学校も助成対象になる。助成率は未定だが、2002年度から全国約40カ所で行ってきた校庭以外の公設運動施設では費用の4分の3となっている。文科省は「校庭については助成率アップも検討したい」としている。
 校庭の芝生化では、文科省が費用の3分の1を補助する制度などもあるが、自治体の財政難から、実施率は全国の公立小中高校約3万6000校の約4%にとどまっている。
 センターによる助成は、国際的な競技大会や住民主体のスポーツクラブ運営などの支援に充てられているが、サッカーくじの売り上げ低迷で一時、年間約8000万円まで減少。08年度は約15億円に回復、09年度は約65億円と大幅に増える見込み。

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2008年10月28日のニュース