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闘莉王「初心戻る」サポーターと緊急会談

[ 2008年10月20日 06:00 ]

練習を中断し、フェンス越しにサポーターと緊急会談する浦和の監督、選手

 18日の神戸戦でヤジに悔し涙を流した浦和DF田中マルクス闘莉王(27)が、サポーターと異例の直接会談で“男の約束”を結んだ。19日の練習場に「ゲルト、ずーっと言いたかった、マジ無理」とエンゲルス監督を批判する横断幕が登場。練習を一時中断した選手10人に同監督も加わり、フェンス越しにサポーターとの“青空会談”が実現した。異様な光景だったが、闘莉王は「浦和が強いぞ、というのを分からせるために、もう一回、死ぬ気でやる。誰が男か見せる。選手を代表して、オレが約束する。こういう時こそ力になってくれないか」と熱くまくし立て、会談後は横断幕が撤収された。山岸が「無駄な時間ではなかった」と言えば、指揮官も「2連敗すれば当たり前の文句。次、勝って忘れさせたい」と振り返った。

 練習前には、指揮官が現場スタッフ全員を集め特別ミーティングも実施。22日のACL準決勝G大阪戦に向け、一致団結を確認した。「タオルを投げるのは簡単だけど、もう一回、上を目指す。心をきれいに、初心に戻ってやりたい」と闘莉王。男の約束を胸に、公式戦5戦未勝利の苦境からはい上がる。

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2008年10月20日のニュース