×

揺りかごダンス止まらん!川崎F暫定4位に

[ 2008年9月27日 21:28 ]

前半、先制ゴールを決める川崎・鄭大世(左)

 【川崎F5-2柏】「揺りかごダンス」が止まらない。前半、国立競技場は中村の第一子誕生祝いの場と化した。川崎Fが4本の「祝砲」をゴールに打ち込み、早々と試合を決めた。9月に入って勝ちがなく、もたついたのがうそのような猛攻。4試合ぶりの白星は自慢の圧倒的な攻撃力で手にした。

 試合開始から、わずか20秒ちょっと。中村のセンスが光った。柏の長身DF古賀の欠場を突き「DFに高さがないし、前に出ていたから」と長い縦パスをゴール前に放り込む。相手と競った鄭大世がこぼれ球を左足で押し込み、あっという間に先制した。

 37分には中村がほぼ正面から約20メートルのFKを自ら決めた。「子供が生まれてゴールは出来過ぎ」。リーグトップの得点力を誇る攻撃は勢いを増すばかりで今季最多の5ゴールを挙げ、25日に長男が生まれた日本代表MFも「みんなの気持ちが乗っていた」と誇らしげだった。

 「9月になかなか結果が出ない中、強い気持ちを持って戦ってくれた」と高畠監督。暫定ながら首位に勝ち点3差。終盤のタイトル争いに向けて弾みのつく試合になった。

 ≪ジュニーニョ 11試合ぶりのゴール≫昨季得点王の川崎Fのジュニーニョが7月12日のG大阪戦以来、11試合ぶりのゴール。試合終了間際、右サイドへのロングボールに走り込み、GKのクリアミスを見逃さずにけり込んだ。
 「チームのみんなが球を持つとシュートしろ、と言ってくれていたので」とほっとした表情。日本国籍取得を断念し、念願の日本代表入りは消えたが「このゴールを次につなげたい」とチームでの活躍を誓った。

続きを表示

2008年9月27日のニュース