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(6)京都 柳沢&勇人で“脱エレベーター”

[ 2008年2月25日 06:00 ]

実績は十分。京都のエースとして期待がかかる柳沢

 入れ替え戦の末にJ1昇格を決めたため補強面で出遅れながらも、要所にキープレーヤーを獲得することに成功した。

 最大の目玉は元日本代表のFW柳沢だ。シンプルなプレーで周囲を生かし、早くもチーム全体の信頼を勝ち得た。2トップでも3トップでも対応できる順応性も欠かせない。千葉から加わったMF佐藤も存在感は群を抜いている。オシムジャパン入りした実力はもちろん、その言動も若手の良き見本となっている。

 今年は例年にない速いペースでチームづくりを進めてきた。キャンプでは異例の3部練習で体を鍛え抜き、1年間戦える体力を作ってきた。練習試合も数多くこなし、実戦の中で最良の組み合わせをテストしている。

 近年は昇格と降格を繰り返しているだけに、今季のJ1残留はもちろん、将来をにらんだクラブづくりにも着手している。加藤監督は現場の指揮と同時に、フロントとしても長期契約を結んだ。現役時代に抜群の実績を残した秋田新コーチの存在も若いチームにとっては心強い。2年ぶりのJ1の舞台で台風の目となる可能性は秘めている。

 ≪田原今年こそ覚せいか≫未完の大器と呼ばれて久しいFW田原に覚せいの予感が漂っている。「才能は凄い」と加藤監督がホレ込む長身FWは、指揮官の構想には欠かせない1ピース。今年はハイペースで体づくりに取り組み、キャンプから切れのいい動きを見せている。本気になった田原が元代表選手たちを差し置いて主役の座を奪うかもしれない。 [2008年2月24日付 紙面記事]

 ▼予想スタメン
 <GK>水谷
 <DF>増嶋、シジクレイ、手島、中谷
 <MF>渡辺、佐藤、角田、パウリーニョ
 <FW>柳沢、田原

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2008年2月25日のニュース